前回まではマクベスは解散せず続けてもいいかなという流れになったのですが、
続けろと背中を押してくれると期待した恩師の真壁(鈴木浩介)から解散すべきだと言われてしまい、潤平(仲野太賀)は落胆します。
今回はまた解散を決めるまでの、芽が出ない芸人のツラさが重苦しく心に響く回でした。
日本テレビ 土曜22時
「コントが始まる」第5話
主演…菅田将暉
脚本…金子茂樹
演出…猪股隆一
潤平のカノジョの奈津美(芳根京子)の高校時代の元カレで今は実業家として成功している勇馬(浅香航大)からマクベスに会社のPRイベントの、司会の依頼が来ます。
春斗(菅田将暉)は潤平と奈津美のことでわだかまりがあるのでは?と勇馬本人に話を聞きに行きますが、
既に結婚もしている勇馬は全く気にしていないようで、マクベスが頑張っている姿は、自分が会社持つまでの励みにもなったと言うのです。
しかし、成功者の勇馬に劣等感を抱いた春斗はマクベスを見下してあわれみから仕事を頼んできたんだろうと、ネガティブにしかとらえず、断ってしまいます。
一方、潤平はアルバイトしている雀荘に高校の後輩が職場の仲間を連れてきて、
ギャグをやってよとか、拒むとだから売れねぇんだとか失礼なことを言われ、プライドがズタズタになります。
それぞれイヤなことがあった春斗と潤平は心がささくれだっているので衝突。
潤平は言います。
マクベスを続けていて良かったって思ったことなんて圧倒的に少ない、
お前に見下されて、世間にバカにされて、もう平凡じゃないふりするの疲れたわ、これ以上続けるの怖いんだよ…
春斗は反論します。
このまま笑い者になったまま終われんのか?見返してやるしかねぇだろ。
潤平は言い返します。
お前もやめんのが怖いだけだろ!
言い争う二人を見ていた瞬太(神木隆之介)は、マクベス始めたばかりの頃、売れない先輩芸人コンビが言い争うのを見て、ああなったらおしまいだなと言ってたのを思い出し、
今自分たちがそうなっていると嘆きます。
解散を決めた3人。
悔し涙を目から溢れさせる菅田将暉の演技がすごかったです。
もちろんあとの2人も…
見応えある名シーンでした。
マクベスの熱烈なファンの里穂子(有村架純)に春斗はやはり解散することにしたと告げます。
春斗は里穂子に問います。
努力って報われると思いますか?
里穂子は答えます。
努力した人は報われてほしいと思いますけど、本当に報われるかどうかは正直分からないです。
私め同意!
努力が報われなかったことを嘆く春斗に里穂子は加えて言います。
すぐに結果に結びつかなくても、後から遅れて結果が出る努力もあると思います。
こちらも私め激しく同意。
30年以上、テレビ界で働いてきて私めがたどりついた持論は、
頑張って努力したことは、たとえ結果はその時出なくても、その経験は決して無駄にはならない。
…ってことです。
菅田将暉と有村架純のやりとりも息が合ってて良いシーンでした。
解散を決めた3人が前向きに次のステップにいかに進んでいくのかこの先見届けたいです。
つむぎ(古川琴音)も姉のもとから離れることにしたようですね。
今回の評価は…