職場ではとわ子に社長解任を迫る買収先の代表、しかし、プライベートで会うときは、恋愛にうとくてお見合い相手との会話の指南を求めるソフトな物腰の男。
小鳥遊の極端な二面性をシレッと演じて魅力的に見せるオダキリジョーの凄みを堪能した回でした。
フジテレビ 火曜21時
「大豆田とわ子と三人の元夫」第8話
主演…松たか子
脚本…坂元裕二
演出…中江和仁
当初は呆れて拒絶しようとしたとわ子でしたが、小鳥遊の一点の曇りもない主張に押され、
親しく会話をかわし、更にはお互いの背負う苦しみを理解し合い、恋愛感情にも発展していくさまを、二人の会話でじっくり見せてくれました。
松たか子とオダキリジョーの会話劇の妙味は攻守をめまぐるしく変えていきながら、
話がどう展開していくのか分からずに、スリリングですらある面白さでした。
緻密に組み立てられたセリフと計算しつくされた演出、そんな技巧を感じさせずごく自然にさらりと話すキャスト。
三位一体の妙技のなせるわざでした。
しきりに顔を出す鹿太郎(角田晃広)も慎森(岡田将生)も相変わらず面白いのですが、オダキリジョーの毒性の前にはかすみがち。
キャラが近くもある八作(松田龍平)は一番損してますね。
今回の評価は…