最後の最後にやっと分かった春斗(菅田将暉)の次の職業は、なんと初回のコントにつながるという、洒落た終わり方でした。
日本テレビ 土曜22時
「コントが始まる」最終回
主演…菅田将暉
脚本…金子茂樹
演出…猪股隆一
マクベスの最後のライブも終わり、打ち上げの1次会、2次会、最後はラーメン。
割と淡々と涙、涙にはならずに進んでいき、なんだか物足りなさを感じていたら、
3人で住んだ部屋の冷蔵庫を誰が引き取るかのじゃんけんをするところでの、あいこの連続からの突然こみ上げる涙。
これは不意をつかれました。
泣くまい泣くまいと思っていた彼らが、つい気が緩んだ時にこみ上げた悲しみにやられました。
売ることになった愛車を三人で洗いながら泣いた時と同じパターンでしたね。
三人のあまりに自然体なやりとりからの感情の爆発だけに、よりグッと来るんです。
脚本の金子茂樹の持っていき方の上手さですね。
里穂子(有村架純)と春斗の最後のやりとりもこの二人らしくて良かったですね。
里穂子はマクベスに救われ、マクベスは里穂子に勇気づけられた…
マクベスの10年は何だったのか?答えが出せない春斗に、里穂子は言います
「マクベスが解散しても、あなた方が精魂こめて作りあげたコントは、この世から消えることはありません」
このドラマ、ここ最近では卓越した青春群像劇でした。
今どきではないアナクロな関係性が、かえって新鮮でもありました。
今回の評価は…