このドラマはどうも１人の脚本家が全話書くようですが、医療ドラマ、しかも救命救急ものを1人で書くのは並大抵のことではありません。
原作があればまだしもオリジナルなら尚更です。
脚本の大北はるかは医療ドラマの脚本を経験済みですが、「グッド・ドクター」は韓国ドラマのリメイク、「ラジエーションハウス」は漫画の実写化、どちらも１人で全話ではありませんでした。
つまりかなりの労力を要するわけで、今回ははっきり言って医療ドラマとしては手抜きの回でした。
フジテレビ 月曜21時
「ナイト・ドクター」第4話
主演…波瑠
脚本…大北はるか
演出…澤田鎌作
ナイト・ドクターのメンバーの青春群像劇の要素にかなり重きを置いているらしきこのドラマは、メンバーを順にフィーチャーしています。
今回は高岡(岡崎紗絵)の番で、高岡が付き合っている恋人、北斗(竹財輝之助)が救急搬送された詩織(松井愛莉)に付き添いで現れ、北斗の恋人気取りの詩織と高岡は私情むき出しの争いになる…という話。
あとで、言い訳っぽく、高岡の両親から整形をすすめられた話や、詩織は精神的な病だと分かるとかありましたが、
どんなに優秀でも、わがままでイヤな態度を取られたからとはいえ、患者とつかみあいの喧嘩をするとか、私情で職場放棄をして彼氏に会おうとするとか、
あまりに高岡が酷くて、詩織の態度ともども、どっちもどっちのイヤな争いを見せられゲンナリしました。
詩織と同様に自分も北斗に依存して、自分が医師として何をしたいかは空っぽだと気づくというエピソードは、
なんだか、薄っぺらな感じにしか思えず、高岡も寮に入るための話だったようにしか見えませんでした。
もはやナイト・ドクターのありようを描くということすらおざなりになってしまいました。
大丈夫ですかね、このドラマ。
先行き不安です。
今回の評価は…