単純そうで複雑な犯人の動機…「緊急取調室」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の犯人の頼子(高橋メアリージュン)は殺人に至る動機がなかなか複雑で、単純には割り切れない人間の負の感情の不可解さを感じさせ、見応えがありました。





高橋メアリージュンの好演もあって、二転三転しながら真壁(天海祐希)らキントリのメンバーが犯人の動機に迫っていくのはスリリングでした。





テレビ朝日 木曜21時

「緊急取調室season4」第4話


主演…天海祐希

脚本…井上由美子

演出…樹下直美




最初はガス漏れ事故の生存者だった頼子は、防犯カメラでガスをわざと漏れさせている姿が映っていて、





この日が依願退職の日で、事故で死んだ三上専務(内村遥)と不倫の噂があった頼子は捨てられたのをはかなんで自殺を図ったのではという臆測をされます。





そんな古いダサい女の動機を推理するオジさんたちに対し否定する真壁。





そんな頼子に真壁たちは事情聴取をしたいのですが、頼子の担当医の折原(甲本雅裕)が頑としてそれを拒みます。





実は折原は以前にも容疑者を担当したことがあり、その時は事情聴取を許したら容疑者が病室を抜け出し、屋上から飛び降りてしまい、それがトラウマになっているのです。





ただ、甲本雅裕が思い詰めた顔で「死なせない」とか言うと、折原が悪人に見えて事件にからんでるのか?と邪推してしまうほどでした。





たった5分だけ許された事情聴取は、わざとガス漏れさせたのは認めてもその動機は話そうとせず、死にたい、私を殺してと暴れだして、折原に中断させられてしまいます。





真壁らは頼子が空気口のそばに倒れてガスを吸わないようにしていたことから、自殺するつもりはなく、むしろ助けに来る三上を死なそうとしていたのではと確信。





折原も立ち会いで緊急取調室にベッドごと移して再度、事情聴取。

頑なな態度の頼子を巧みに挑発しながら真実の動機に迫っていきます。





共同開発したシステムを頼子だけが開発したことにして名をあげたいと願った研究者としての頼子のエゴ。




高校の頃から、一緒に研究したりして、三上を好きだったのに、もう妻子がいて自分のものにはなってくれない悔しさ。





そんな複雑な思いがからみあって殺意に至ったことが明らかになっていくプロセスは高橋メアリージュンと天海祐希の丁々発止の舌戦で、高橋メアリージュンが迫力ある演技を見せました。





今回の評価は…