フランス映画のような心理劇…「うきわ」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマを演出する風間太樹はまだ30歳の若さながら、昨年「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」でナイーブにBLの世界を描き好評を博しました。





2年前「チア男子」で長編デビューした映画監督でもあり、軸足はそちらにあるようです。





なので、このドラマも映画的な映像が多いですよね。日本映画のベタついた感じではなく、フランス映画のような乾いたタッチの中で心理描写を細やかに見せる作品になってます。





テレビ東京 月曜23時06分

「うきわ~友達以上、不倫未満~」第2話


主演…門脇麦

脚本…倉光泰子

演出…風間太樹





夫の拓也(大東駿介)がいつも帰りが遅く浮気をしているのでは?と疑っている麻衣子(門脇麦)





しかし、拓也に浮気をしているのか?と問いただすことができません。





その葛藤を麻衣子のご飯の上に海苔で「うわきしてるの」と文字になっていて、それをご飯と一緒に食べてしまう…






そんな映像の遊び心がこのドラマには随所にあって、きれいごとの会話する麻衣子と拓也はお面をかぶっていたり、




寝たフリをしている麻衣子と、二葉(森山直太朗)の顔をカメラを縦にして撮ったり…。





特にシンボリックに描いているのが壁で、互いに配偶者に浮気されていながら本人を問い詰められない麻衣子と二葉が、ベランダの壁を隔てて会話をしたり、





夫や妻に背を向けて寝る麻衣子と二葉が実は壁を隔てて向きあって寝ていたり、






まだ隔てるものがあっても次第に共有し接近していく二人の変化を、巧みに描き出していました。





オドオド、ウジウジとしている麻衣子が二葉という同志を得て積極的になっていくのを門脇麦が、ホントにさりげなく巧みに演じています。





余計なことをしない、森山直太朗の淡々とした演技もハマっています。





麻衣子にはパート先のクリーニング屋にバイトの佐々木(高橋文哉)がいて、二葉には観察好きで情報通の部下、梨沙(小西桜子)がいて、それぞれ第三者の意見を言ったりあおったりするのが面白いですね。





予想以上にこのドラマ、評価できそうです。

今回の評価は…