今回のサブタイトルは「引き際」
バッティングセンターに来た悩める女性は雑誌編集部の元エース記者、尚美(板谷由夏)
だいたい予想のつく話でしたが、レジェンド選手が現役最年長まで投げた山本昌で、尚美にかける山本昌の言葉が良かったです。
テレビ東京 水曜25時10分
「八月は夜のバッティングセンターで。」第7話
主演…関水渚、仲村トオル
脚本…矢島弘一
演出…原田健太郎
尚美はなまじ元エース記者だけに、同期の編集長も、後輩の編集部員たちも気をつかっているのが、余計に痛々しいんですよね。
いい企画がもう出せなくなっていて、担当した企画は読者アンケートでは悲惨な下位に。
編集長はもう後輩の指導係に回ったらと勧めますが、まだ現役でやらせてと、尚美は現役にこだわり、拒むんです。
例によって伊藤(仲村トオル)のライフイズビューティフルの世界にいざなわれても、
マウンドに立つ尚美は勢いのある出版社チームにボコボコに打たれてしまいます。
それでも後輩たちは「尚美さんが投げたいなら、ウチらは反対しません」と嬉しいことを言ってくれます。
しかし、さすがに尚美も観念して、「もうちょっと、つらいかな…」とマウンドを下ります。
スタンドの客席で涙を流す尚美の前に、山本昌が現れます。
山本昌は引き際について、こう言います。
「後輩たちの成長を見て、そして今の自分を外から見て『この場にいちゃいけないな』と思うときが、引き際じゃないかなとボクは思います」
けだし名言ですね。
この場にいちゃいけないなと思うのって相当ツラいですけど。
山本昌はこうも言います。
「自分が中心にいなくてもできることってあると思うんですよ。自分のために、会社のために、仲間のために。そういう風に自分で変わっていこうと、私は思いましたね」
「これまで一生懸命、夢中でやることがあった人だったら、どんなことでも夢中になることを探せるんじゃないですか」
いいこと言うな~と思ったら、ここはアドリブで山本昌自身の言葉だったようです。
道理で自然と話しているし、心に響くな~と思いました。
今回の評価は…