私めはちょっとひねくれたところがあるので、みんなで笑顔で仲良く~!みたいな感じを前面に押し出されると、
なんだかベタベタしていてイヤだなって思ってしまうタチなんです。
…なので、今回の「にじやフェス」で黒崎父娘の関係を良くしようとみんなで協力し合ってワイワイやる感じは、ちょっと苦手なノリでした。
TBS 金曜22時
「#家族募集します」第5話
主演…重岡大毅
脚本…マギー
演出…福田亮介
黒崎(橋本じゅん)は5年前に離婚した元妻から3か月前に海外のライブツアーに行くので半年間、娘のいつき(板垣樹)を預かってほしいと一方的に押し付けられたようです。
随分、勝手な母親ですよね。
…で、あまり父親との記憶がないいつきとどう接していいのか、黒崎は困っていたようです。黒崎が映っている写真も元妻は捨ててしまったようですし…
あまりに気まずいのでいつきは黒崎と離れたくて家族募集をSNSで見つけたようです。
俊平は黒崎といつきの仲を取り持ちたくて、蒼介(仲野太賀)が「にじや」PRのために催した「にじやフェス」に黒崎も招き、いつきとビラ配りとかしてもらうのです。
終始、苦虫を噛み潰したような顔の黒崎は橋本じゅんらしくて良かったです。
(ホントは劇団新感線の舞台でハチャメチャやる橋本じゅんの方が好きですが…)
礼(木村文乃)の別居中の夫(橋本淳)も様子を見に来て一緒に手伝ったりで、どの親子も笑顔、笑顔の中、
距離を近づけられない黒崎父娘。
そんな二人を近づけたのは蒼介がフェス中に撮りためた写真。
その中でとっておきの1枚として最後にみんなに見せたのが、黒崎がフェスを手伝ういつきを離れたところから見守り、一瞬見せた優しい笑顔。
それはまぎれもなく娘を慈しむ優しさが溢れていました。
写真というのが効果的でしたね。
これはこれで良いエピソードでしたが、礼がめいく(岸井ゆきの)に言われて成り行き任せにしてみたり、
それぞれの個性や価値観のぶつかり合いが薄れ、似た者同士のようになってしまうのは残念な気がします。
今回のラストは俊平がみどり(山本美月)の遺品のスーツケースからボイスレコーダーを見つけて、その声を聞くというところで終わりましたが、
また次回、それで泣かせる気でしょうか、あざとかったらイヤですね。
今回の評価は…