応援したくなるペアで良かった…「恋です!ヤンキーと白杖ガール」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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あえて書きますが、私めは日本テレビの24時間テレビが大嫌いで、毎年一切見ません。





ハンディキャップのある人たちが頑張る姿を見せて、ことさら視聴者を感動させようという意図があからさまな企画が多くてとても見ていられないのです。





その日本テレビで弱視のヒロインの恋愛ドラマと聞いたら、私めが嫌悪する方向に行くドラマになったらイヤだなと思っていましたが、どうやらそれは杞憂のようです。





日本テレビ 水曜22時

「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」第1話


主演…杉咲花

脚本…松田裕子

演出…内田秀実





コミカルとシリアスのバランス。

この枠の前作「ハコヅメ」はそれが絶妙で再三記事で賛辞を送りました。





このドラマもヒロインの設定からして、そこが重要で制作スタッフのセンスや力量が問われます。





原作の漫画からしてそうなんだろうなと推測されますが、このドラマでまず良いなと思ったのは、




弱視のヒロイン、ユキコ(杉咲花)の言動がハンディキャップに対してサバサバとしていて、健常者へも平気で毒づいたりするところ。






ユキコが出会った、ピュアでおバカなヤンキーの黒川(杉野遥亮)とのやりとりは、杉咲花の演技の上手さもあって、ほのぼのとした笑いを生み出し、その軽やかさにホッとしました。





それでいて、盲学校に通う生徒でも、見えている視界や見え方が違うことを説明したり、




雑に置かれた自転車に点字ブロックをふさがれたり、大事な白杖を折られたりする視覚障害者の現実を伝えたり、





視覚障害のピン芸人の濱田祐太郎を案内人として登場させて説明させたり、





…と、シリアスな面もきちんとふまえているところにも感心しました。





相手役の黒川を演じる杉野遥亮は、ビジュアル的にはケンカ上等のいかつさが足りなかったり、顔のキズも人に嫌悪感を与えるほどでもないなとか不満はありますが、




一目惚れしたユキコと親しくなりたい一心で猛アプローチする一途さやピュアさは、キョトンとした目で演じていて、いじらしく応援したくなるキャラにちゃんと仕上げているのは評価できます。





男女ともにこんなに素直に応援したくなる恋愛ドラマって杏と長谷川博己の「デート」とか、戸田恵梨香とムロツヨシの「大恋愛」以来かもしれません。





ヤンキーでやさぐれていたから警察や一般人からもワルと誤解されがちな黒川と、視覚障害者で同情される存在みたいにされがちなユキコ。




普通に恋愛をしにくい二人がいかに普通に恋愛をしていくのか、いろいろ障害はありそうですが、見守りたいと思います。




ユキコと盲学校の同級生が「ドラゴン桜」で注目した細田佳央太と「リコカツ」で永山瑛太に横恋慕する役で嫌われた田辺桃子で、





特に田辺桃子は別人のようで、最初は気づきませんでした。





今回の評価は…