ハンディキャップのある女性との恋を描いたドラマと言えば、過去に柴咲コウ&妻夫木聡の「オレンジデイズ」や、常盤貴子&木村拓哉の「ビューティフルライフ」などの名作がありましたが、
このドラマも私めは良い作品になると第2話で確信しました。
私めは好きな作品です。
日本テレビ 水曜22時
「恋です! ヤンキー君と白杖ガール」第2話
主演…杉咲花
脚本…松田裕子
演出…内田秀実
このドラマは後天的に弱視になったヒロインのユキコ(杉咲花)と出会い親しくなっていく森生(杉野遥亮)との交流を通して、
見ている視聴者も視覚障害者のさまざまなことを知っていくという仕組みが、押し付けがましくなく盛り込まれていて、それに今回も感心し、感銘も受けました。
ユキコと映画を見に行くことになった森生。ユキコが好きなゾンビ映画。
メニューが見えなくていつも無難なものしか頼まないユキコは、森生が何にするか悩んでベラベラ喋ってくれるのでいつもより冒険して頼める。
その頼んだポップコーンを取りこぼすのを苦にしていたら、森生が手にのせてあげたり、微笑ましい二人でした。
映画館では、音声ガイドがあって、画面で起きていることを教えてくれるんですね。
これが巧みに伏線になっていて、今回のラスト近くに森生をたずねてきたユキコに森生が音声ガイドをしてゾンビ映画を見せるという心あたたまるシーンにつながるのでした。
今回、最も感銘を受けたのは、弱視になったユキコがいかに白杖を持つに至ったかで、
最初は自分が視覚障害者と他人にわざわざ知らせるようだからと、自分を視覚障害者と認めることになる抵抗感から、持つことを拒んでいましたが、
白杖無しに外出したら、車にひかれそうになり、好きだった男子が身をていして助けてくれて大事な部活の試合をふいにしてしまったことから持つようになったのでした。
白杖を持つということの意味を改めて知らされハッとしました。
他にも自販機で何を買うかはギャンブルみたいだとか、弱視の人にはそういうこ
となのかと、健常者にはあたりまえのことがいかに困難で、それにも前向きで向き合うユキコの姿勢に森生同様に感銘を受けました。
森生の住む街へバスに乗って向かうのもちょっとした冒険で、獅子王(鈴木伸之)がまさかのファインプレーでした。
森生は目が見えない状態で歩いてみて、見えている時よりいろんな音が聞けるようになることを知ったり、ホント、森生はまっすぐでイイやつなんですよね。
この先、二人に悲しいことが起きないように願ってしまいますが、ドラマですからそうもいかないんでしょうね。
今回の評価は…