池に大石を投げ込むような学園ドラマ…「顔だけ先生」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは4人の脚本家が交代で書いてますが、今回は市川(櫻井海音)が学校を去って働くことにした第3話と同じ櫻井智也が担当しています。





初回から続けてご覧になってきた方なら、第3話と今回は他の回と異質で、クセの強い回で、かつハードで物議を醸すようなネタをあえてやるアグレッシブな脚本であることが共通しているので、同じ脚本家だと分かると納得だと思います。





フジテレビ 土曜23時40分

「顔だけ先生」第6話


主演…神尾楓珠

脚本…櫻井智也

演出…白川士




第3話は父親に失踪され、母親に死なれた市川が生きる希望を失うところから、踏みとどまるという内容でした。




亀高(貫地谷しほり)に市川が「友だちの前で堂々と笑っていられる自分でいたい」と泣きながら話すシーンは感動的でしたが、





今回の小林(若林時英)が小林の子を妊娠し退職する教師の加藤(野呂佳代)に全校生徒や教師たちの前で涙ながらに訴えかけるメッセージも感動的でした。





脚本の櫻井智也は小劇場の劇団を主宰し劇作家でもある人なので、こういうシーンの盛り上げ方が演劇的でもありますね。





生徒と教師の恋愛や妊娠などけしからん!とか見ていて気分悪いとかおっしゃる方もおられるでしょうが、





何かと波風を立てたくない今の学園生活で、あえて池に大石を投げ込むような、波紋を呼ぶテーマをぶちこんで、





世の中のルールや常識と自分自身というものを考えさせる…

そんな中でこそ、何ごとにも縛られずナチュラルに生きようとする遠藤(神尾楓珠)の考えやスタンスが活きるのだと思います。





加藤、小林から教頭(八嶋智人)と亀高が事情を聞き取りしている時に、遠藤が捕まえてきた蝶を逃してしまい、教室内を飛び交うシーンは、





ハードなテーマの中でフッと緩和させる迷シーンでした。





しかし、いくらなんでもサンマにグラニュー糖は無しですけどね…遠藤先生(笑)





今回の評価は…