私めはドラマでも、舞台でも映画でも感動すると分かりやすく鳥肌が立ちます。
最近はあまり連ドラを見て鳥肌が立つことは少なくなりましたが、このドラマの最終回のラストでは素直にそうなりました。
日本テレビ 水曜22時
「恋です。~ヤンキー君と白杖ガール~」最終回
主演…杉咲花
脚本…松田裕子
演出…内田秀実
多くの恋愛ドラマは紆余曲折あった末にハッピーエンドで終わります。
もちろん別れて終わる悲恋パターンもありますが…。
…で、そんな最終回でいかに感動するかは、そこまでにいかに登場人物に思い入れを持って見てきたかによります。
今更ながらのことを書いて恐縮ですが、このドラマのヒロイン、ユキコ(杉咲花)とその恋人の黒川(杉野遥亮)には、ホントに幸せになってほしいと切に願っていたので、
やはりそうなってくれたかというラストでしたが、心が震えるラストでした。
ユキコの言葉の通り、黒川といると、ユキコは楽しいし、世界が広がるんですね。
ユキコは黒川と出会ったことで、弱視になってしまい、いろんなことに引け腰になり閉ざしがちだったのが、
社交的になり、まわりの理解も得てアルバイトをし、ついには就職もできました。
そんなユキコの前向きさに影響され、やさぐれて未来に希望など持たずに生きてきた黒川も、働くようになり、世界を広げました。
ユキコの夢をかなえるために自分がアシストして支える…そんな新たな夢に向かって動き出した黒川はまぶしく見えました。
これまでも何度も書いてきたように杉咲花も杉野遥亮も恋して変わっていく二人を共感を呼ぶ演技で見事に演じきりました。
特にどんぐりまなこの杉野遥亮は、愛すべき黒川をピュアに演じ、役者として一皮むけた進境を示しました。
ユキコと黒川だけでなく最終回では他に3組の男女が幸せになりました。
ハチ子(生見愛瑠)と緑川(戸塚純貴)は結婚し、空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)は恋人のように親密に、
一番厄介な関係だったイズミ(奈緒)と獅子王(鈴木伸之)も、獅子王が黒川に勇気を出して告白し、溜め込んでいたものを吐き出したことで一区切りがつき、
自分を大切に思ってくれるイズミの思いを受け入れて恋人になることに。
6人がみな愛すべき人々だったので、ハッピーになってくれて嬉しかったです。
こんなドラマはそうはありません。
終盤は普通の恋愛ドラマっぽくなったきらいはありますが、視覚障害者についてもさまざまなことを教えてくれました。
今回の評価は…