高橋一生の真価発揮…「恋せぬふたり」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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初回はちょっと肩透かしにあったような物足りなさを感じましたが、この第2話ははっきりとテーマが提示され、訴えたいものが明確になりました。




NHK  月曜22時45分

「恋せぬふたり」第2話


主演…岸井ゆきの、高橋一生

脚本…吉田恵里香

演出…野口雄大




咲子(岸井ゆきの)は自分と同じアロマンティック・アセクシャルである高橋(高橋一生)と出会って、この人となら一緒にいられると感激し、同居生活を申し出ます。




最初は拒んだ高橋でしたが、同居していた祖母が亡くなってから、近所の人や知り合いがやたらと結婚をすすめてきたり、おせっかいにウンザリしているので、それを抑止するためにもいいかと同意します。




そして、2人の同居生活が始まるわけですが、こだわって暮らしている感じや、何かと細かい感じがまさに高橋一生にどんぴしゃで、




特に高橋一生、やっぱりスゴいなと思ったのは、咲子が母親(西田尚美)に普通を求められているのを聞き、持論をとうとうと早口でまくし立てるシーン。




親なんてどうでもよいと感情的になり、高橋が抱えてきた心の闇をのぞかせる感じにグッと引き込まれました。




咲子の実家に、恋人のふりをしてカニを食べに行くことになり、何か起きそうと不穏なものを感じましたが案の定で…




咲子の妹夫婦も呼ばれていて、この2人が無遠慮に高橋の親のことを聞き、高橋は両親には育児放棄され、縁を切って祖母に育てられたと答えます。




すると妹は「これからお姉ちゃんと普通に幸せになればいいんだ」と言い、妹の夫も「うん、それが良い、2人で普通の家庭を作ってさ…」




これには、高橋ではなく、咲子がキレます。そして、もう嘘をついているのはイヤだと、自分がアロマンティック・アセクシャルであることもカミングアウトします。



 

この唐突な展開には面食らいましたが、ここでも高橋の穏やかな口調の言葉が印象的でした。




「納得も理解もしなくて良いんじゃないですかね。ただなんでこういう時って、『こういう人間もいる』『こういうこともある』って話で終わらないんですかね?僕達は僕達なりに幸せな家庭を作れるかどうか試しているんです」




人ってとかく自分が納得できたり、理解できたりするカテゴリーにはめこもうとしますよね。

このドラマのテーマを突きつけてくる言葉でした。




岸井ゆきのにはまだ主演の気負いがありますが、高橋一生がうまくサポートし、導いている感じが役とリンクしています。





今回の評価は…7