今回もある意味、丁寧に初期設定をしてきたなという第2話でした。
テンポの遅さを感じた方もいるでしょうが、花枝(清原果耶)と春樹(間宮祥太朗)の心境の変化を描いてきたので、ふたりの2ヶ月限りの恋のゆくえを見届けたい気持ちが強りました。
TBS 火曜22時
「ファイトソング」第2話
主演…清原果耶
脚本…岡田恵和
演出…岡本伸吾
上記の文章を書いていて2ヶ月限定の恋をスタートさせた2人の役名は花枝と春樹なんだなと気づきました。
これは明らかに「春」を意識した名前で、「冬」のような苦境にある2人に「春」が訪れることを意図して脚本の岡田恵和は名付けたのかなと邪推してしまいました。
さて、今回ですが、唐突に春樹から「自分と付きあってほしい」と言われた花枝は、それはできないときっぱりと断りました。
そりゃ、そうですよね。春樹の作った曲は好きでも、春樹本人を好きだったわけではないですからね。
春樹に歌ってもらい、涙を流したことを花枝がいた施設の施設長の直美(稲森いずみ)や、一緒に育った慎吾(菊池風磨)や凛(藤原さくら)に報告、
みな決して泣かなかった花枝が泣いたことに驚き、心が大きく動いたのは良いことだと直美は褒めてくれました。
しかし、昔から花枝を好きな慎吾は春樹の出現に心穏やかではなく、花枝に謝りたい春樹からハウスクリーニングの依頼が入ると、自分が代わりに行ってしまいます。
春樹に頭を下げ、涙を流させてくれたお礼を言う慎吾。
花枝思いのそんな慎吾を菊池風磨が好演しています。愛すべきキャラでいわゆる儲け役ですね。
春樹は何とか花枝に付きあってほしいと言った事情を告げたくて、ホームページの問合せフォームにメールします。
それを読んだ花枝は、春樹も2ヶ月で曲を作らないといけない事情を知り、自分が手術を受けるまでならと、花枝を訪ねてきた春樹に交際のOKを出します。
事情を抱えた2人の期間限定の恋、いろいろなことが立ちはだかり、起きそうですね。
清原果耶の凛とした強さと内面のもろさの混在する感じの演技が、やはり上手いなと感心しています。
今回、中途失聴者の葉子(石田ひかり)と出会いましたが、不安を抱える花枝にいろんな示唆をしてくれそうですね。
今回の評価は…8