初回の記事に、このドラマは3人の脚本、1人の脚本協力の脚本4人体制でどうやって書いているんだろう?と書きましたが、その後私めなりにちょっと調べてみました。
どうもこのドラマはハリウッドの制作プロダクションと共同制作なので、アメリカの連ドラの制作方法を真似ているようですね。
TBS 日曜21時
「DCU」第2話
主演…阿部寛
脚本…青柳祐美子、小谷暢亮、小澤俊介
演出…田中健太
そもそも大前提として、アメリカドラマでは「ショーランナー」というポジションの人がいて、この人が脚本作りからキャスティングまでかなりの権限を持っているそうです。
一昨年テレビ東京で放送した「共演NG」で斎藤工が演じていたのが、そのショーランナーなんですが、
脚本家出身者がなることが多くて、数人の脚本家にアイデアを出させたり、エピソードを振り分けて書かせたりして、ドラマ全体の流れを作る役目だそうです。
日本だと昨今の秋元康がそれに近い存在になりつつありますが、日本では脚本家の立場が一部の人以外は低くて成り立たないようです。
…で、このドラマはそういうショーランナー的な役割の人はいるんでしょうか?
脚本の中の青柳祐美子は、過去にアメリカで配信ドラマのショーランナーの経験があるようで、この人がまとめて脚本にしているのかもしれません。
しかし、はっきり言って、なじみのない日本でそんな脚本作りをしても、所詮大した脚本にはならないんだなというのを、このドラマは証明しているようなものです。
まず致命的なのは、DCUというチームが何をするために作られたのか、いまだによく分からないということです。
今回も海辺に遺体が上がった事件で、被害者のスマホが事件解決のカギになり、それを海中で探すというのがクライマックスで、
日曜劇場お得意の派手な音楽をつけて、「取ったぞ~!」って盛り上がってましたが、何だそれ?って、こちらはシラケるばかりでした。
いかにも複数の脚本家が調べてアイデアを出しましたよ的なあれこれが散りばめられていましたが、
それの説明でテンポは落ちるし、後出しジャンケンのように急に出てきた真犯人とか、もう脚本が雑すぎてツッコミどころだらけでした。
いや~~長年にわたり秀作を多く生み出してきた日曜劇場枠ですが、スケールの大きな駄作を作って歴史を汚してしまいそうですね。
とても残念です。
今回の評価は…4