今回は泣かされました。しかも2つのシーンで。
弟、友利(神木隆之介)と母、礼子(由紀さおり)に、それぞれ死んでしまったことを詫びる万理華(毎田暖乃)=貴恵(石田ゆり子)が、痛ましくも切ないものがありました。
TBS 金曜22時
「妻、小学生になる。」第7話
主演…堤真一
脚本…大島里美
演出…加藤尚樹
万理華や友利の故郷で礼子のパートナーが骨折して入院したため、誰かが礼子の世話をしなければいけなくなり、友利は呼び寄せられます。
一人で行くと親戚からうるさく言われるので、友利は圭介(堤真一)や麻衣(蒔田彩珠)たちも誘って里帰り…
案の定、おばさんからボロクソ叱られ、漫画家なんてやめて、こっちに来て親の面倒を見ろと言われてしまいます。
のらりくらりと交わそうとしたり、他人のせいにしたり、毒づいたり…
友利は素直に言うことをきかず抵抗し続けます。
このあたりの友利のダメっぷりを神木隆之介が心にくいばかりに、しなやかにかつ巧みに演じてました。
実家を飛び出して行く友利。
あとを追う万理華。
昔からいつも落ち込むと行ったであろう場所にいるとわかっていました。
万理華の前では、自分が何もかもダメなのは自分のせいだとわかっている…と素直に認める友利。
自分なんて生きている価値がないと嘆きます。
すると万理華=貴恵は
「死んじゃった私より全然マシよ…居なくなりたくなかった…」
優しく励ましてくれるのです。
いつでも貴恵だけは友利に大丈夫と励まし続けてくれました。
万理華=貴恵にどこかまだ疑問を感じていた友利も、遂に貴恵がそこにいると思い、「姉ちゃんがいないと、無理だよ」と泣きじゃくりました。
改めて姉の喪失感にさいなまれる友利に私めももらい泣きしました。
もう1つは、今では認知症になってしまった母の礼子に、万理華=貴恵が先に死んでしまったことを涙ながらに詫びるシーン。
これは私めの母も晩年は認知症になり亡くなったので、その姿とも重なってしまい個人的なことも含めて涙が止まりませんでした。
ここでは毎田暖乃の演技が圧巻でしたね。まさに恐るべき演技力です。
さて、ラストは万理華から貴恵の魂が抜け、元の万理華に戻ってしまいました。
次回以降はどうなるんでしょうか?
今回の評価は…9