このドラマ、全10話ですから、あと残り2話なんですね。
もっと見ていたいし、可能なら続編をやってほしいと今から思えるドラマですね。
NHK 火曜22時
「正直不動産」第8話
主演…山下智久
脚本…根本ノンジ
演出…金澤友也
このドラマを見ているとうまい話には大抵ウラがあるんだなと思わされます。
今回は、永瀬(山下智久)が地面師に騙されかけるという話でした。
売主で近藤公園が出てきた時点で、こりゃ怪しいなと分かっちゃぃましたけどね(笑)
今回、感動的だったのは登坂社長(草刈正雄)が自分が責任を取るから、永瀬を信じると言ってくれたのは、
登坂が大手の不動産会社にいた時の苦い経験から来ているということでした。
今回と同じように地面師と登坂は怪しんだのに、業績優先で話をすすめる上司に進言できず、責任を取らされ登坂は会社を辞め独立したのでした。
信じるということは相手にすべてをかけるということだ、それで裏切られたらそれは信じた自分の責任だ…という登坂の言葉は私めの胸にずしんと来ました。
感動した永瀬は登坂不動産を世界一にすると改めて登坂に言いました。
「私は、ウソをつけない人間なんです!」
この決めゼリフが活きる洒落た展開でした。
永瀬を雇った以上、永瀬を信じ、永瀬に賭けるというのは、簡単なようでなかなかできることではありません。
登坂社長の男気を感じましたね
俺がすべて責任取るから!って言える上司になれたらいいなと私めも思ってますが、なかなか難しいんですよね。
脚本の根本ノンジは「ハコヅメ」の時もそうでしたが、脇のキャラを回を重ねて魅力的にしていくのが上手いですね。
登坂社長もそうですし、コミカルさを担うシソンヌ長谷川の部長も、今回再登場して絶妙のアドバイスをした市原隼人の桐山も、私憤に凝り固まる鵤社長(高橋克典)に疑問を感じ始めたシングルマザーの倉科カナ演じる花澤も、永瀬に惚れ込んだ泉里香演じる榎本も、皆いきいきしたキャラになっています。
登坂と鵤の因縁を知りながら、登坂を気遣い、永瀬に話さない大地真央演じるマダムのオトナな感じも良かったです。
今回の評価は…8