ベタなテーマをいかにベタに作れるか…「オールドルーキー」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めは年末にTBSが放送するドキュメンタリー「プロ野球戦力外通告」を毎年必ず見ています。




球団からクビを宣告されたプロ野球選手が家族に支えられながら、現役続行をめざす戦いに密着したドキュメンタリーで、どこからもオファーが無く引退を決意するシーンには毎回グッと来ます。





このドラマはそのサッカー版ともいえるもので、元日本代表が年齢と共にカテゴリーが下がり、そこもチーム解散に。

どこからもオファーが無く、セカンドキャリアを始めざるをえなくなるというお話。




TBS  日曜21時

「オールドルーキー」第1話


主演…綾野剛

脚本…福田靖

演出…石井康晴




なんですかね~、途中まで見ていて照れくさくなるというか、歯が浮く感じがしましたね。




TBSが気合を入れて、CG合成を駆使し、実際日本代表だったOB選手を集めて撮った新町(綾野剛)のワールドカップ最終予選のゴールシーン。

なんですかね、頑張って撮ってるのはわかるけど…見ていて気恥ずかしい…んです。





そのあと選手としてのランク、チームのカテゴリーも下がる一方なのに、過去の栄光にしがみつき、やけにポジティブな感じも同様でした。





綾野剛の演技どうこうより、脚本や演出の問題だとは思います。




チームが解散となり、どこからかオファーが来るかと思ったら一切無く、スポーツマネジメントの会社に交渉をお願いしても全く無し。





現役引退に追い込まれ、他の仕事を探してもサッカーばかりやってきたのでつぶしがきかず、交通誘導員の夜勤バイトにまでなってしまいます。




そんな新町に手をさしのべたのは、新町が交渉を頼んだスポーツマネジメント会社の社長、高柳(反町隆史)。




実は、高柳はドイツリーグで活躍するサッカー選手、矢崎(横浜流星)の帰国時のマネジメントをしようと目論んでいて、

新町は矢崎の高校の先輩と知って、ワンポイントで利用しようとしたのです。




しかし、矢崎は横柄な態度で、とても新町が先輩だから話を聞いてくれる感じではありません。





私めがようやく、このドラマに引き込まれ始めたのは、オフタイムの矢崎と食事をしながら矢崎が苦しい状況にあるのを察し、





新町がドイツでの試合をすべてチェックし、矢崎が置かれている状況から適した練習パートナーを見つけ、CMもギャラより社会貢献と踏んで見つけてくるあたりから。




同じアスリートだったから分かるサポート、そこに新町の道が開けてきたのです。

その仕事ぶりをきちんと描けたら面白いかなと思いました。





ベタなテーマでも堂々とベタに作るのは、福田靖は「栄光への10カウント」でも経験済み。

こちらでもあまりあれもこれもと盛り込みすぎず、なるべくシンプルに作ってほしいです。




今回の評価は…7