2022年春ドラマアカデミー賞…最優秀主演男優賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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春ドラマアカデミー賞、続いては最優秀主演男優賞です。




男優主演の作品は8本ありましたが、優劣がつけにくいのでノミネートはせず、全員を寸評することにします。





「正直不動産」

山下智久




口から出任せの営業トークをしていたのに、ウソをつけなくなった不動産会社の営業マンを軽やかに演じました。




自分をカッコよく見せようという欲が抜けた自然体の演技に山下智久の進化を感じました。





「ナンバMG5」

間宮祥太朗




ヤンキー一家で育ちながら、普通の高校生活がしたくて家族には内緒で姿形を変えて通う二重生活をする主人公を硬軟自在に演じてみせ、この人が蓄積してきたものが良い成果につながりました。





正体がバレるのを承知で、学校を守るために戦い警察に連行されるシーンは、感動的な名シーンになりました。





「未来への10カウント」

木村拓哉




スペシャルドラマ「教場」のように、コーチとボクシング部員がガッツリぶつかり合うドラマを想像してましたが、





非常勤講師やら、店の再開やら、顧問の女性教師との恋やらと他の要素を盛り込みすぎて、ぼやけてしまい残念でした。

しかし、きっちりと冴えない男が輝きを取り戻すプロセスを演じてました。




「インビジブル」

高橋一生




初回は捜査のためなら手段を選ばないやさぐれ刑事ぽかったのに、だんだん普通の刑事になってしまい、残念な役になってしまいましたね。




高橋一生の力量をもってしたら大したことない役だったでしょう。収穫は柴咲コウとはやはり相性が良いと再認識できたことです。





「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」

ディーン・フジオカ





一見、沈着冷静のような主人公が実は亡き妻を冷凍保存していて蘇生を願っていたり、狂気を宿している感じが、この人ならではでした。





終盤は娘を取り戻すために激しいアクションも見せたり大車輪でした。




「17才の帝国」

神尾楓珠




政治AIが選出した仮想国家の若き総理という難役。カリスマ性を感じさせる目力がこの人の武器になりました。





作品が尻すぼみで残念でしたが、「ナンバMG5」の伍代と同じ高校生役ながら演じ分けがお見事でした。





「俺の可愛いはもうすぐ消費期限⁉」

山田涼介




主演ドラマは数多くあるのに、意外とストレートな恋愛ドラマは無かった山田涼介が初めて挑んだ作品でした。




美貌だけが武器で来たのに、その可愛さがなくなってしまうという期限が迫る中での同僚との恋は、ひとひねりあってコミカルでかつ微笑ましいものでした。





「マイファミリー」

二宮和也



誘拐犯に翻弄されながらも、家族や友人との関係性を取り戻していく過程を、緻密な演技で見せて、まだまだ余力があるくらいでした。





せっかく二宮和也が演じるならもっと難しい役に挑んでほしかったのが正直なところです。






以上、8人の中で最優秀主演男優賞に選んだのは…





「ナンバMG5」

間宮祥太朗




「正直不動産」の山下智久と一騎打ちの末にこちらに軍配を上げました。

とにかく今年はこの人にとってエポックになる年になりそうです。




この役に巡り会えたのは好運でした。この勢いでグングンと伸びてほしいです。




脇でがんばっているのを見てきた人が、主演で輝く姿を見るのは喜ばしいことです。