春ドラマ満足度ランキング、いよいよTOP3になります。
4位と3位の間にはポイント差があり、私めが春ドラマで見て良かったなと思っているのはこの3本にしぼられます。
ですので他の作品より詳しめに振り返ります。
3位
吉川愛主演
「明日、私は誰かのカノジョ」…7.67
8-7-8-8-8-8-7-8-7-7-8-8
共演…宇垣美里、箭内夢菜、横田真悠、齊藤なぎさ、藤原樹、高野洸、ゆうたろう
脚本…三浦希紗、川原杏奈、イ・ナウォン
演出…酒井麻衣、近藤幸子、菅原正登
放送前の期待度ランキングでは20位だったのですから、まさに掘り出し物でした。
初回を見てすぐに惹きつけられ視聴継続を決めました。
原作漫画からして面白いんでしょうが、その原作の良さを忠実に再現したであろうキャスト、スタッフの努力が結実した作品でした。
オムニバスで描かれた5人の女性を演じた女優たちはキャリアの差こそあれ、女優としての印象が薄かったり、演技力でなりすましたりで、いかにもそんな子なのでは?と思わせるリアリティーがありました。
どの女性も男性をしのぐ精神的な逞しさがあり、まさに今の若い女性たちを表現していて、もっと若い男性はしっかりしてくれないと…と嘆かわしく思いました。
続いて2位ですが、実は1位と2位は全くの同ポイントになってしまいました。
…ですので、1位タイ
山下智久主演
「正直不動産」…7.80
7-8-8-8-8-8-8-8-7-8
共演…福原遥、市原隼人、草刈正雄、高橋克典、倉科カナ、シソンヌ長谷川
脚本…根本ノンジ
演出…川村泰祐、金澤友也、野田健太
主人公は口八丁手八丁、ウソも平気でついてきた不動産会社のトップ営業マンの永瀬。その永瀬が祠を壊した祟りでウソをつけなくなることから起こるドタバタコメディでした。
しかし、単なるドタバタではなく、感心したのは毎回何かしらの不動産取引に関する豆知識が得られる仕組みになっていて、私めのように不動産にうとい人間にはとてもためになりました。
それと不動産取引がらみで客の方にも人情味のあるエピソードが多く、良かったね~という後味の良い終わり方で、そこに小田和正の歌声が流れると、良いものを見せてもらったなという心地よい満足感を得られました。
続編をまた見たいですね。その時には、またお元気な山崎努さんにも出てもらって。
もう1本は…
1位
間宮祥太朗主演
「ナンバMG5」…7.80
8-8-8-8-7-8-8-6-9-8
共演…森川葵、神尾楓珠、満島真之介、森本慎太郎、宇梶剛士、鈴木紗理奈
脚本…金沢達也
演出…本広克行、三橋利行、佐々木敦規、尾崎隼樹
「踊る大捜査線」の本広克行が久々に連ドラを演出するという触れ込みに期待し。見始めたこのドラマ、
フタをあけたら劇画チックな画作りや演出で、今どき珍しくヤンキーの暴れっぷりや熱い友情、兄弟愛などをどストレートに見せてくれて、心をわしづかみにされました。
毎回、荒っぽい殴り合いの暴力シーンがあるので女性読者にはおすすめしにくかったのですが、主人公は片や普通の高校生活も送っていたり、ヤンキー仲間もいいヤツ、かつイケメンぞろいで、受け入れて見て下さる方が多かったようです。
「愛と誠」や「ビーバップハイスクール」世代には懐かしさが、若い世代にはありえなくて新鮮だったり、ちょっと羨ましかったりでウケたのではと思います。
さて、2022年春ドラマアカデミー賞、最優秀作品賞ですが、異例ながら同ポイントなので、「正直不動産」と「ナンバMG5」のW受賞とします。