春ドラマの「未来への10カウント」でも脚本の福田靖は、それがプロデューサーからの依頼だったかもしれませんが、いろんな要素を盛り込みすぎて、弱小ボクシング部を指導しながら、失意の主人公が生きる気力を取り戻していく…というテーマがぼやけました。
このドラマでもまた同じことをしかねないなとちょっと心配になりました。
TBS 日曜21時
「オールドルーキー」第2話
主演…綾野剛
脚本…福田靖
演出…石井康晴
今回のメインエピソードは次のパリ五輪出場が期待されるまだ9歳のスケートボーダーとマネジメント契約を結ぶかどうかというもの。
東京五輪でもまだローティーンのスケボー選手の活躍が話題になりましたが、スポーツマネジメントの世界では今実際起こっていそうなリアルな題材ですね。
自分はスケボー経験は無くても、指導に熱心な父親の存在も、この手のスポーツにはありがちな話で、サッカー一筋でスケボーにうとい新町(綾野剛)がコンビを組んだ深沢(芳根京子)といかに交渉し契約に至るか、そこをしっかり見たかったのですが…
梅屋敷(増田貴久)が担当するゴルファー高槻(竹財輝之助)のショートパットイップス問題とか、新町の娘がサッカースクールに入りたいのに我慢してる話とか、
それも要る?って話にも尺が割かれて、少々雑な展開だったように思います。
特に新町が父親の指導を離れて、アメリカに留学したいという少女の希望を尊重し、父親に身を引かせたのは良かったですが、
世界的なマネジメント会社が、ビクトリーと共同マネジメントを受け入れたのはデキすぎた話にも思え、そこを端折ったのはご都合主義に思えました。
あと、増田貴久は「レンタルなんもしない人」や「古見さんはコミュ症です。」のようなセリフ少なめな役は良いのに、今回のように饒舌だと、演技力が浅くなるのが残念です。
とにかくこのドラマはスポーツマネジメントという仕事を踏み込んで描いてほしいと願います。
今回の評価は…7