闇を抱える者同士のはかなく虚しい恋…「雪女と蟹を食う」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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北(重岡大毅)が誘拐したことになるのか、逆に警察に突きだすと彩女(入山法子)に脅されて、連れ立って北海道へ蟹を食いに行くことになったから罪にはならないのか、不思議な気分で北は彩女の運転する車で北海道を目指します。




今回も2人きりの濃密な空間で繰り広げられる微妙な感情の変化にひきこまれ、見入ってしまいました。




テレビ東京 金曜24時12分

「雪女と蟹を食う」第2話


主演…重岡大毅

脚本…まなべゆきこ

演出…内田英治




死にたいのに死にきれなかった北は、彩女と旅しながら、毎夜のように快楽をむさぼったり、美食を味わったり、朝から温泉につかったり、




今まで味わったことのない生きる喜びを皮肉にも体験していきます。





蟹を食べたら今度こそ死のうと思っているのに、なまじ生きる喜びを味わってしまったら、それは死よりも残酷な死になるなと思ってしまうのでした。




乾いてギスギスしていた北の心は、潤い優しくなっていき、それを彩女も感じ取っていました。




逆に何かしらの闇を抱えているような暗い表情だった彩女も、明るい表情を見せるようになり、享楽に耽ることでしか、救われないことがあると気づいたようでした。




彩女は何から救われたいのでしょう?

夫は何者なのか?

夫婦関係は良好なのか?

なぜ追っかけてきたり、連絡してきたりしないのか?

発熱し倒れますが、何の病気なのか?




彩女にはまだまだ謎があり、それがこれから徐々に明かされるんでしょう。




重岡大毅も入山法子も、非常に繊細に、北と彩女の心のひだを演じています。





入山法子ってここまでできる女優さんだったのかと、今さらながらに感心しています。



今回の評価は…8