初回から視聴者をふるいにかけるドラマ…「初恋の悪魔」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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坂元裕二の脚本だから普通じゃないとは分かっていましたが、初回早々にこのクセの強いドラマについてくる気のある人だけ見てください…と言わんばかりの初回でした。




…なので、私めは見続けますが、読者の皆さんには、こういう感じでも大丈夫な方だけどうぞとおことわりしておきます。




日本テレビ 土曜22時

「初恋の悪魔」第1話


主演…林遣都、仲野太賀

脚本…坂元裕二

演出…水田伸生




このドラマ、まずユニークなのは、舞台となる所轄の警察署で、刑事課に配属になっていない4人が、勝手に捜査会議を開いて事件の真相に迫るというところ。




その4人が若手トップクラスの演技派4人が演じていて、いずれもキャラクターがとにかく濃いんです。




まず強烈なのが、停職処分中の刑事、鹿浜(林遣都)。凶悪犯罪大好きな推理マニアで、とかくその方向に妄想しがちで、自分が凶悪犯になりかねないヤバい性格の持ち主。




もう一人の主役の馬淵(仲野太賀)は総務課の警察行政職員。警察の中では雑務ばかりをやらされ、バカにされがちながらニコニコと前向きに働いている。逆にその笑顔の裏に何かあるのでは?と疑いたくなるほど。





兄の朝陽(毎熊克哉)は刑事だったが殉職したようで、署長の雪松(伊藤英明)は鹿浜を疑ったり、馬淵を疑ったり、雪松自身も相当に怪しい。これが縦筋らしい。




会計課の小鳥(柄本佑)はコミュ症気味のこちらも警察行政職員。新人刑事の渚(佐久間由衣)が好きらしく、彼女のために捜査会議に参加するはめに…。




生活安全課の刑事、摘木(松岡茉優)は元県警捜査一課にいたようで、鹿浜をしのぐ推理力を持つが、どうやら二重人格らしく、自分が買った覚えのないブランド品が家に沢山ある。




クセの強いキャラクターを、ここぞとばかりに演技巧者の4人が、嬉々として演じて競っているので、見ごたえあります。

「カルテット」の時のようです。



しかし、こんな林遣都や、柄本佑、松岡茉優は見たくないというファンの方々もいるでしょうから、評価は分かれるでしょうね。




いろんなところに仕掛けがありそうで油断のならない、ある意味厄介でクセになるドラマになりそうです。




今回の評価は…8