兄と比較し自分を盲腸にたとえる馬淵…「初恋の悪魔」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は芸人兄弟の弟の兄殺しの事件にからめて、馬淵(仲野太賀)と殉職した兄(毎熊克哉)との関係が深く描かれました。




私めは人物を深く描くドラマはやはり好きなので、このドラマは夏ドラマの中では希少な作品だと、今回を見て痛感しました。




日本テレビ 土曜22時

「初恋の悪魔」第2話 


主演…林遣都、仲野太賀

脚本…坂元裕二

演出…水田伸生、鈴木勇馬





役名を見ると、弟である馬淵は悠日=夕日、兄は朝陽なんですね。

名前からして酷な親だと分かるわけですが、自己評価の著しく低い馬淵は自分を盲腸、兄を心臓にたとえます。




自分を盲腸って…。そんなに卑下する馬淵は婚約者に対しても言いなりでニコニコするだけ。両親から全く期待されていないのも受け入れています。




痛ましいばかりの馬淵のヘラヘラした笑顔が切なくなるばかりです。





婚約者の不実がわかっててもそれを許したあと、亡くなる前に兄が電話してきたのに出なかった留守電を聞くシーンには胸をしめつけられました。




兄に劣等感をいだき、妬ましく嫌っていた馬淵ですが、実は嫌いだったわけではないんですね。




摘木(松岡茉優)に促され、つながらない兄に電話し、語りかけるシーンは、仲野太賀の演技が圧巻でした。




そんな風に話したかったのに、もう兄はいないんです。何ともやるせなかったですね。私めも兄がいますのでなおさらでした。




ただ、このドラマ、事件の謎解きと、人物の背景の深堀りとのバランスはどうなんですかね。




謎解きは逆にざっくりしているので、物足りない方も多いのでは?と思います。





今回の評価は…8