メイン3人のナチュラル演技の凄み…「プリズム」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めは演じる人を評価する時、演技をしてないかのように演じるという難しさをクリアする人を高く評価します。




「引き算の演技」という表現を使ったりもしますが、いかにナチュラルにその人物らしくあるかというのは実に難しいことで、このドラマのメイン3人は3人ともそれができているのは凄いことだと思います。




年齢や経験を重ねて到達しうる境地なのに、若くしてそれができていますからね。





NHK  火曜22時

「プリズム」第3話


主演…杉咲花

脚本…浅野妙子

演出…タナダユキ、船谷純矢




今回からガーデナーの白石(森山未來)が本格的にからんできました。

この白石をいかにもそんな人的に演じる森山未來の自然体のたたずまいには、人をひきつける吸引力がありました。

さすが!森山未來です。





…で、前回は匂わす程度でしたが、今回は回想をまじえて、白石と陸(藤原季節)との間に何があったか、更に明らかになってきました。




大学でガーデニングの講師と生徒として出会った2人は恋愛関係になり、それがバレて、陸の父親(矢島健一)は激怒し、親子の縁を切るほどだったようです。




何があったのかは分かりませんが、白石は陸の前から姿を消し音信不通に。陸はそれから7年忘れることはなく慕い続けていたようです。




海外を渡り歩いてきたらしい白石は、今回のプロジェクトに陸がからんでいるのを知らず、魅力的に感じたので依頼に応じたのでした。




陸とは違い、白石は過去に何もなかったかのように淡々とビジネスライクにしか接してくれません。




陸を演じる藤原季節が、皐月(杉咲花)に見せる表情とはまた別の切なげな表情を見せるところにハッとさせられました。




…で、事態は急変し、陸の会社の社長が資金繰りに失敗して失踪。陸が代わりに銀行に融資を頼んで回りますが、どこも渋い対応ばかり。




窮余の策として陸は銀行の役員である父親に助けを求めます。父親は結婚してちゃんと身を固めるならポケットマネーから出すと条件をつけます。




陸は親子の確執を招いた過去は説明せずに、その件を皐月に伝えると、皐月は会社存続のために結婚のふり、つまり偽装結婚をしないかと提案します。




皐月は両親の離婚もあってか、結婚願望はないのですが、自分の居場所としてこの会社で働いていたいんでしょうね。




陸と白石の過去を知ったらどうなってしまうのか、更にドキドキする展開になりました。




陸や白石に接する時の自然な感じと、揺るがない芯の強さを、杉咲花はさらりと演じてみせ、それは「恋です!」の時と変わりません。




このドラマ、どう展開していくのかハラハラしながら見届けたいと思います。




今回の評価は…8