広げるだけいろいろ手を広げてしまったので、最終回にすべて片が付くのかと心配してましたが、かなり強引にまとめあげましたね。
駆け足の上に、うまくいきすぎたり、急に変わってしまったりして、細かく指摘したら、いろいろあるんですが、拍子抜けするくらい、めでたしめでたしでしたね。
フジテレビ 木曜22時
「純愛ディソナンス」最終回
主演…中島裕翔
脚本…大林利江子
演出…木村真人
簡単にはケリをつけづらい問題が残っていて、前回から続いての加賀美(眞島秀和)の息子で父親の不倫相手の小坂(筧美和子)を殺した晴翔(藤原大祐)の問題などは、
もっと深く描いても良かったし、新田(中島裕翔)と晴翔のからみも見たい気はしました。
慎太郎(高橋優斗)が面会に行って、話を根気強く聞いてあげて、新田への恨みの不毛さを諭しました。
刑務所内で加賀美と晴翔がすれ違うシーンは印象的でしたが、やはりここはもっと丁寧に描いてほしかったです。
悪辣だった碓井(光石研)と北都(和田正人)の親子には、最後は懲らしめられてほしかったですが、そこも中途半端で、
新田に影響され、社員に去られ、不正がバレて業務停止命令に。
子どもたちにも見捨てられるかと思いきや、仲良くカレー食べていて、碓井も殊勝な感じになってました。
どこまで改心したかは定かではありません。
同じ毒親の冴(吉川愛)の母親、静(富田靖子)も、好きにしなよと冴に看取られ死ぬのを諦め、冴から離れました。
またいつ戻ってくるかわかりませんけどね。
新田は碓井の会社を離れ、念願のビアノ教室を始めました。
認知症の父親(神保悟志)とどうなるかは描かれもしませんでした。
新田と冴、愛菜美(比嘉愛未)と路加(佐藤隆太)はそれぞれめでたしめでたし。
路加は碓井への復讐はもういいんですかね。そこも中途半端でしたね。
ま~強引にまとめあげ、綺麗に純愛成就で終わりましたが、前回の記事で書いた4組の親子の不協和音をもっとじっくり描いてほしかったです。
今回の評価は…7