土俵際で踏ん張った感じ…「祈りのカルテ」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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そろそろリタイアしても良いかなと正直思っていたんです、このドラマ。




ところが、今回はこれまでで一番良かったんです。皮肉なものですね。

土俵際で踏ん張りました。




日本テレビ 土曜22時

「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」


主演…玉森裕太

脚本…根本ノンジ

演出…狩山俊輔





このドラマ、脚本が根本ノンジなのにイマイチだな~という回が続いてきましたが、





ハートウォーミングな話を得意とする根本ノンジらしい、今回は泣けるエピソードでした。




前回まで別の人が書いていたのか?と思えるくらいです。




今回の諏訪野(玉森裕太)の研修先は循環器内科。曽根田(池田エライザ)と一緒で、指導医は上林(高橋努)。





上林はこれまで登場した指導医たちほどクセが強くはなく、その分今回は、極秘入院のVIP患者、女優の絵理(成海璃子)と諏訪野の患者と医師としての向き合いにしぼられ、それが見やすかったです。





絵理は心臓移植が必要なほど重い心臓疾患で、補助心臓をつなげている状態。

アメリカで心臓移植をするらしく、それまでのつなぎとしての入院のようです。





諏訪野は絵理のために、なるべく希望をかなえようと献身的に尽くします。

餃子が食べたいといえば買ってくるし、「天才バカボン」が読みたければ立石(松雪泰子)から借ります。




しかし、事態は変わり、極秘入院はマスコミに漏れ、心臓移植のために金を募ることになり、更に事務所社長の不正暴露も出ます。




これはマネージャーを使い、絵理が企んだことで、絵理は渡米して心臓移植する気などなく、集めた巨額の金を心臓移植したい子どもたちのために全額寄付するつもりだったのです。




諏訪野に最後のお願いをしたあと、絵理は脳死になります。

諏訪野は絵理から母親と妹への手紙と、臓器提供意思カードを託されていました。




絵理の手紙はちょっと泣けましたね。

成海璃子が意思の強さを抑えた演技で感じさせ好演していました。




その好演に触発されてか、玉森裕太も池田エライザもこれまでで一番良かったです。




研修医ものあるあるですが、肩入れした患者が亡くなるつらさは、やはりひとしおですね。

立石のフォローが良かったです。






今回の評価は…8