前回は九鬼(中井貴一)の存在感が立ちすぎていて、主演の岡田将生演じる那須田が霞んでしまい、大丈夫か?このドラマと心配になりましたが、
今回、脚本が中園ミホから香坂隆史に替ったら、九鬼は陰ながらのアシストに回り、ちゃんと那須田が立つ回となりました。
テレビ朝日 木曜21時
「ザ・トラベルナース」第4話
主演…岡田将生
脚本…香坂隆史
演出…山田勇人
今回は女医の郡司(菜々緒)がフィーチャーされ、那須田とナースと医師として対立しながら、末期がんの患者、四方田(岸本加世子)のために尽力する姿が描かれました。
アメリカでは医療行為も行なっていた那須田は、上の人の顔色をうかがったり、決断をあおいだりしてばかりの日本の医師に不満たらたらで、郡司にもつっかかります。
これまでだと、郡司が文句たれのめんどくさいイヤなヤツに見えがちでしたが、
今回は絶縁した息子に会いたい四方田のために、わざわざ会いに行って説得したり、
忙しくて来られなかった息子に代わり、朦朧としている四方田に息子のふりをして話しかけたりして、
口だけでなく、患者のために行動する那須田が描かれ、主人公っぽくなりました。
患者にウソらしき話をして説得する九鬼を非難していたのに、那須田もウソをつくことになり、九鬼から「ウソつき」とからかわれるのが洒落てましたね。
今回は先輩医師から見下され、四方田を緩和ケアするため転院するよう説得を押し付けられる郡司が、四方田の希望にそって手術を敢行するのも、郡司の成長が見えて良かったですね。
九鬼が若い二人をアシストする姿も絶妙でした。
九鬼はこれくらいのスタンスが良いですね。
その九鬼は院長(松平健)の弱みを握っているようです。医療ミスか何かでしょうね。
今回の評価は…8