母親の南(大竹しのぶ)にあんたの良いところは正直なところと褒められた志子田(吉沢亮)だけに、
もう助かる可能性が低い圭吾(柊木陽太)に嘘をつかなければならないシーンは、胸がしめつけられました。
フジテレビ 月曜21時
「PICU~小児集中治療室~」第8話
主演…吉沢亮
脚本…倉光泰子
演出…平野眞
圭吾くんには見ているこちらも感情移入ができているだけに、感染症のために、補助心臓をつけることも、ドナーが見つかっても移植を受けられない…
つまり、あとは亡くなるのを待つだけというとてもツラい状況。
志子田はそれを親たちに真摯に説明し、圭吾くんのために何をしたらいいかを聞きます。
函館に帰らせてあげたいと願う母親。
志子田は函館に帰れると圭吾に言います。自分は死んでしまうと恐れている圭吾は、帰れるってことは死ぬってことでしょう?と問い詰めます。
志子田は平然を装い、感染症が治り補助心臓がついたら函館でも大丈夫なんだと嘘をつきます。
ここは切なかったですね。
ホントのことを言ってあげられない志子田の辛さが痛いほど伝わりました。
廊下で志子田の背中が泣いていました。
顔をあえて見せない演出が良かったです。
今回も名子役の柊木陽太くんの演技にやられました。
自分にもしものことがあったら心臓以外を使って、自分の身体を無駄にしたくないからと志子田に願うシーンも、淡々としているだけにやられました。
小児医療の医師はホントにキツいよな~と改めて伝わる回でした。
今回の吉沢亮は圭吾くんとの向き合いもさることながら、末期がんなのに病院に行かない南との向き合いでも、胸に迫る名演を見せました。
母親に頼み込むシーンはグッときましたね。
吉沢亮の技量を改めて知らされる回でした。
今回の評価は…8