私めはこのドラマを見続けるモチベーションとして4話の記事で2点述べています。
1つは山田涼介が二重人格をいかに演じ分けてくれるか。
もう1つは門脇麦が主人公の恋人の裏の顔をいかに演じてくれるか。
両者ともに期待通りの演技を見せてくれて私めは最終回まで見続けることができました。
フジテレビ 水曜22時
「親愛なる僕へ殺意をこめて」最終回
主演…山田涼介
脚本…岡田道尚
演出…松山博昭
このドラマは振り返れば「痛み」が、初回の目をそむけたくなる拷問シーンからずっと最終回までつきまとってきましたね。
エイジ(山田涼介)は父親が殺人犯にされ社会から殺人犯の息子と指さされた痛みを引きずり、その復讐に燃えてきたし、
京花(門脇麦)は母親からの虐待で受けた痛みを引きずり、自分を解放してくれたLLにこだわってきたし、
亀一(遠藤憲一)は痛みを失ってから痛みを感じたくて殺人を繰り返し、我が子以上に可愛かって育てたエイジに自分を殺させて心の痛みを感じようとしたのでした。
三者三様に痛ましい過去を背負い、それに人生を狂わされたと言ってよい人々でした。
今思えば、拷問に執着していたサイ(尾上松也)にも何か痛ましい過去があったのかもしれませんね。
京花が別人格の方の心優しいエイジを殺したというのは、ちょっと無理がありましたし、何だかよくわかりませんでした。
最終回でも山田涼介は目つきや声音をガラリと変えて2つの人格を鮮やかに演じ分けました。
山田涼介はこんなダークでシャープな演技もできるという真価を発揮できたのは何よりでした。
脚本に粗さがあったのは残念でしたが…。
今回の評価は…7