家族の絆とは不思議なもの…「拾われた男」第9話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマについて、私めは家族は厄介だと書きましたが、第9話を見て、でもやっぱり家族は家族、いいところがあるよなと思いました。




NHK  火曜22時

「拾われた男」第9話


主演…仲野太賀

脚本…足立紳

演出…井上剛




今回、驚きだったのは父親の平造(風間杜夫)が普通でいろとやたら言うのに武志少年(柊木陽太)が反発したのは、どうやら武志が自分に同性愛志向があるのに気づいたからで、





それを祖母(末成映實)が自分の夫も女性も男性も好きな人だったと理解を示し、生きやすい場所で生きたらいいと励ますシーンでした。




このドラマって多様性の要素まで含めてくるのかと面食らいました。




武志がアメリカに行くこと、アメリカにとどまることにこだわったのはそういうことだったんですね。




いろんな国の人がいろんな価値観や考えを持ち、寄り添って働いているあのカフェはそんな武志にとって居心地が良かったに違いありません。





日本に帰らざるをえなくなり、親友にエイドリアン母子を託すシーンは切ないものがありました。




今回も千変万化の表情を見せ、怪演に近い演技を見せた草なぎ剛が圧倒的でした。




息子たちと折り合いがつかず、悩み続けてきた平造。息子たちと阪神を応援した回想。また武志のもとへ行く諭(仲野太賀)に平造が託した手土産。それを着て武志の代わりに、武志のふりをしてショーンのために投げることにした諭。





バラバラになりかけていた親子がタイガースによって不思議とまたつながっていくのが実によくできた脚本でした。




何だかんだ言って家族の絆って深いんだなと痛感させられる回でした。




「アトムの童」でもこのドラマでも、風間杜夫がいい味を出してますね。

今や得難いベテラン名脇役です。





今回の評価は…8