初回も奈緒演じる和佳の啖呵を褒めましたが、最終回も片岡(堤真一)相手に涙ぐみながらの強烈な啖呵を見せ、
こんな感じが中盤でもほしかったのにと悔やまれました。
日本テレビ 水曜22時
「ファーストペンギン!」最終回
主演…奈緒
脚本…森下佳子
演出…内田秀実
波佐間(小西遼生)を信用したばっかりに、外国資本の神饌オーガニックスとどの船団も契約し浜を牛耳られるとわかった和佳たちは、
みんなで契約解除して阻止しようとしますが、しぶとい波佐間はさんし以外の船団を丸めこんで、逆転をはかります。
ところが何者かの圧力が神饌にかかり、契約解除を神饌側が応じると言ってきて、何とか防げました。
しかし、それは辰海(泉谷しげる)の圧力のようで、呼び出された和佳はお魚ボックスをつぶそうとする辰海に、
何とかお魚ボックスを残してもらうために、今回の事態を招いた自分は辞めるから、お魚ボックスは残してくださいと、辰海とわたり合い了承してもらいます。
老獪な辰海と駆け引きして落としどころを提案する度胸に、政治家になりたかったら自分のところへ来いと言ったのは、辰海が和佳に感心した証で、そこが面白かったですね。
組合長(梅沢富美男)も勇気を出して辰海に逆らいましたね。
根っから悪い人ではなかったってことですね。
和佳は自分が辞めても大丈夫なように準備し始め、それが済んでからみんなに伝えます。
和佳に残ってほしい片岡はだったらお魚ボックスをやめたらいいと口走り、それで和佳の啖呵になるのです。
涙ながらの説得に、片岡も受け止めざるをえませんでした。
その後どうなったかが、畳み掛けるように次々と紹介されました。
片岡は全国でお魚ボックスの指導。
永沢(鈴木伸之)は離婚し子どもを連れ訪ねてきたアイナ(足立梨花)と結婚。
たくみ(上村侑)は梨花(ファーストサマーウィカ)と結婚。
祐介(渡辺大知)は楽(大貫勇輔)と汐ヶ崎に医院を開業。
杉浦組合長は、安野(遠山俊也)に組合長を譲り引退。
そして高校生になった進(城桧吏)の口から片岡は、和佳が今は林業の改革に燃えてると聞きます。
城桧吏はずっとナレーションをやってきて最後に登場しました。
映画「万引き家族」に出ていた少年が大きくなりました。これからが楽しみな逸材です。
このドラマ、期待したほどではなく、何だかもっと描きようはなかったかなと悔やまれる作品でした。
今回の評価は…8