もうリタイアしなくて良さそうだなと思えるくらいだいぶ良くなってきましたね、このドラマ。
あとは、今回担当の演出チーフの堤幸彦が占い師やらスキンヘッド刑事やらのおふざけをやめてくれたら、素直に高評価をできるんですがね。
TBS 日曜21時
「Get Ready!」第5話
主演…妻夫木聡
脚本…山田能龍、渡辺啓
演出…堤幸彦
今回も前回同様にエース(妻夫木聡)に治療してもらう患者は悪事をやってきた人間ではなく、余命宣告されたけど生きるべきだと判断された人。
今回は若年性アルツハイマー病の妻、渚(小島藤子)を抱えながら、自らも急性壊死性膵炎を患う健二(高橋光臣)がその患者。
健二はどうせ渚は自分を忘れてしまうから生き延びても仕方ないとエースの手術を拒みます。
しかし、エースの強い説得で健二は手術を受け入れます。
治ると渚のアルツハイマーは進んでいて、もう健二を分かりませんが、
健二が渚の手に塗り続けていたハンドクリームは持っていました。
なかなか泣ける話でしたね。
高橋光臣も小島藤子も難しい役を渾身の演技で見せました。
また、今回良かったのは健二の患った膵炎とリンクして、かつてジョーカー(藤原竜也)がバリバリの弁護士だった時に
ジョーカーこと下山田も膵炎になり、余命わずかで自暴自棄になり、おまけに恨みを買った相手に刺されて瀕死のところをエースに助けられたという過去が明らかになったことでした。
その恩義に報いるべく、自分のような人間をエースに命を救わせるべく、最新の医療設備をそろえ仮面ドクターズを始めたのです。
これって中盤に入った第5話でなく、もっと早い回でやるべきだったのに、と今さらながら全体構成の不備を残念に思います。
余計なおふざけ以外では、堤幸彦の演出には文句のつけようもありません。
そう言えば渡辺謙主演の「明日の記憶」という若年性アルツハイマー病の映画もかつて監督してましたね。
立派な演出家なんですから、どうかこのドラマではおふざけは控えてほしいです。
今回の評価は…7