今回は切なく悲しい家光(堀田真由)と有功(福士蒼汰)の純愛の終わりから、好色な綱吉(仲里依紗)の話に切り替わり、気持ちの切り替えが難しかったです。
もう少し延ばして第5話いっぱい家光編をやってくれたら良かったのにと思います。
NHK 火曜22時
「大奥」第5話
脚本…森下佳子
演出…大原拓
既に2人の娘をもうけた家光でしたが、有功は自分の部屋子の玉栄(奥智哉)にもお褥入りするように頼み、
玉栄はのちに綱吉になる三女の父親になります。
このへんの有功と玉栄の関係性の変化や有功の葛藤をもっと丁寧に描いてもいいのに、このドラマはサクサクとテンポよく進みます。
子を作れない有功は家光に暇乞いか、手討ちを涙ながらに願います。
そんな有功を家光は大奥総取締という役職にすえ、自分を支えてもらうのです。
家光は27歳の若さで亡くなることに。
亡くなる寸前に有功は家光を抱きしめながら「千恵さま…」と元の名を呼びます。
愛し続けた男の胸で、女将軍としての役目を果たし終えた家光は、千恵として波乱の生涯を終えました。
切なく胸に迫る最期でしたね。
最後まで堀田真由と福士蒼汰の演技が光っていました。
福士蒼汰は以前から太く低い美声でしたが、この役ではやわらかみと凛とした張りが備わり聴き惚れる声でしたね。
さて、時は流れ、玉栄が産ませた三女が綱吉に。
公家の出の正室鷹司信平(本多力)との間には子がなく、側室お伝の方(徳重聡)との間に娘が1人。
この綱吉は色狂いといえるほどの肉食系女子で、大奥の男だけでは飽き足らず側用人牧野(内田慈)の夫・阿久里(吉沢悠)にも手を出すほど。
父親の桂昌院(竜雷太)は権勢を誇っており、なぜあの玉栄がこんなになってしまったのか不思議なほどのエロじじいになっています。
側用人の柳沢吉保(倉科カナ)がお気に入りで関係を持っています。
家光編とはガラッと変わったこってりテイストで面食らいました。
自分が相手にされないので、信平は京より公家の息子、右衛門佐(山本耕史)を
呼び寄せ、綱吉のお気に入りにさせようとします。
綱吉を右衛門佐は攻略できるかという話のようですが、山本耕史だとあまり美青年って感じではないですね。
竜雷太もおじいちゃんすぎる気が…。
仲里依紗や倉科カナはピッタリですけどね。
クセものぞろいでこれはこれで楽しめそうです。
今回の評価は…8