今回は度々「らしさ」って言葉が出てきましたね。
自分らしく生きるってどういうことなのか?
いろいろ考えさせられる回でした。
テレビ東京 木曜24時30分
「ヒヤマケンタロウの妊娠」第7話
主演…斎藤工
脚本…天野千尋
演出…箱田優子
男性妊夫ビジネスの出資金を集めたあげくに行方をくらましてしまった桧山(斎藤工)の父親の栄一(リリー・フランキー)
詐欺疑惑でマスコミが騒ぎ桧山は窮地に。
広告モデルとしてまだ使いたい会社は釈明会見を開くことにします。
母親・智子(筒井真理子)は栄一がいそうな場所を伝え、桧山がそのパチンコ店の駐車場に栄一を訪ねると車中泊しており、
自分の逃げ癖を詫び、金は返してくれました。
宮地(宇野祥平)が言っていたように、詐欺目的で桧山に近づいたのではなく、息子が自分と同じ妊夫になり世間にもてはやされているのが嬉しくて、現れたんだというのは私めもそう思います。
栄一は桧山にお前らしく生きろよ、オレもオレらしく生きてくよ…
と、告げて別れました。
リリー・フランキーがクズ男を演じると、なんとも憎めない哀感がにじみますね。この人ならではです。
父親の言葉に感化されてか、釈明会見で桧山は、男性妊夫としてどうあるべきかを聞かれ、「らしさ」って何なのかを逆に問います。
思いがけないことが人生には起こる。
明日突然どういう立場になるかわからない。
そうなった時にどう向き合うかが「らしさ」だと思う。
それが人生の醍醐味ではないか?
桧山の言葉に感銘を受けました。
なかなか深いドラマです。
今回の評価は…8