スペシャルほどでは…「風間公親 教場0」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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初回を見ての感想は、過去2作のスペシャルほどではないなということに尽きます。




期待度ランキング1位にした作品でしたが、どこか自信をもって皆さんにオススメできない懸念があったのはこういうことだったんだなと思いました。




フジテレビ 月曜21時

「風間公親 教場0」第1話


主演…木村拓哉

脚本…君塚良一

演出…中江功




スペシャルドラマでは警察学校の鬼教官である風間公親(木村拓哉)と生徒たちが警官として巣立つまで、中には脱落者もいて…という真剣勝負がダークなトーンの中で描かれました。




第1弾、第2弾で生徒を演じるメンバーは替わりましたが、実力のある若手を揃え、木村拓哉よりむしろ彼らが前面に立つ作りで、主演でも抑えめ、控えめな木村拓哉でその新境地に賛辞を送りました。




…で、連ドラ化された今作品はエピソード0にあたる風間が警察学校の教官になる前が描かれます。





原作を読んでいないので推測にすぎませんが、スペシャルドラマの原作になった作品よりは、後から付け足しのように書かれたもので、エピソード的に弱いのではと思います。





なので、作品の感じはスペシャルドラマ版と同じように映画的な重厚感ある映像で、木村拓哉演じる風間も口数が少なく一言一言にやたらと重みがあるんですが…





今回2つのエピソードで、内田理央演じる日中弓の方などは、扱いが雑ですし、

物的証拠はあるのかと息巻いていた割には、あの程度のことで自供してしまうのか…と面食らいました。




原作のせいか、脚本のせいかはわかりませんが…。




脚本の君塚良一はスペシャルドラマ版も書いていましたが、




かつて「踊る大捜査線」や「ずっとあなたが好きだった」を書いた名脚本家ではありますが、地上波連ドラを書くのは14

年ぶりなんです。




同じベテランでも坂元裕二、岡田惠和、大石静ら現役で書き続けている人たちとはやはり違うんでしょうね。




スペシャルドラマのように時間をかけて丁寧に脚本を書くのとは違いますし…。




殺されるかも…と恐れてるなら、そんなまどろっこしいことをせずに、接するにも警戒すれば良かったのに…と思いましたし…





2つめのエピソードも、市原隼人が身体が弱くて警官をやめたのも変でしたが、こちらも娘の火薬アレルギーくらいで観念するかな…殺人の直接の証拠にはならないのでは?と気になるところはかなりありました。





とはいえ、内田理央の悪女っぷりは良かったし、市原隼人の妻子を愛する男の男気も良かったんですがね。




赤楚衛二の交番勤務から刑事になった瓜原は、頼りなげでも芯の通った正義感はハマッてました。




ただ、せっかくの木村拓哉vs赤楚衛二でしたから、もっと2人の演技バトルは見たかったですね。




風間はただヒントを出す人みたいになってましたから。

次回もまだ瓜原への指導回のようですから解消されたらいいんですが…。





なるほど、新人指導官ってことは代わる代わる新人刑事が風間の指導を受けるってことなんですね。

あと、新垣結衣、染谷将太、白石麻衣、北村匠海が出てくるようです。





そうそう、堀田真由が指導官室にいる事務員を演じていて、ズバッと鋭いアドバイスを新人にしたりして、存在感があります。





今回の評価は…7