あの人がいなくなったから…「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

あの人…東出昌大はもう役者はやってないと勘違いしている方もおられるかもしれませんが、ちゃんと映画には出ているし、単発のドラマにも出てはいるんですよね。




ただし、連ドラに関しては、前作の「ケイジとケンジ」を最後に2年間、出ていません。





続編を作りたかったテレビ朝日は東出昌大をまた起用するかどうか探りはしたんでしょうね。

でも、結果的には切られて別キャストで再スタートになりました。




身から出た錆とはいえ、シビアな世界ですよね。事務所を退所してフリーになったせいもあるでしょう。





テレビ朝日 木曜21時

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第1話


主演…桐谷健太

脚本…福田靖

演出…本橋圭太




東出昌大が検事役の時は、東出昌大もバタバタしていて、桐谷健太と2人でガチャガチャしている感じがありました。




そこがどうも私めには受け入れにくかったのですが、不倫発覚後の放送で自虐的とも思わせるようなセリフもあり、それが変に面白かった記憶があります。




…で、続編は「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」とタイトルも改まり、東出昌大に代わって北村有起哉が検事役、更に吉瀬美智子が判事役で加わり、警察、検察、裁判所と1つの事件について三つ巴のせめぎあいを描くことになりました。





東出昌大に比べて、北村有起哉だと地味だから、吉瀬美智子を加えて華やかにしたのかもしれませんね。




北村有起哉演じる二階堂検事は独身ゆえにか地方を転々としてきた、さえないオジさん検事で、東出昌大が演じた真島検事同様に仲井戸刑事(桐谷健太)の妹みなみ(比嘉愛未)が事務官につき、好きになってしまうという設定です。




更に諸星判事(吉瀬美智子)とも何か関係があるようで頭が上がらないようです。




シリアスとコミカルを自在に演じられる北村有起哉になり、落ち着いて見られそうなのが何よりです。




脚本が「HERO」や「DOCTORS」などの群像劇に定評ある福田靖だけに、仲井戸刑事を取り巻く強行犯係のメンバーは個性豊かで、キャラを鮮やかに描き分けてます。




飄々としているが男気ある江戸係長(古田新太)

アメリカ帰りで上昇志向の強い目黒刑事(磯村勇斗)

やる気なさげで毒舌の岸本刑事(長井短)


愛敬よくてあざとい系の原口刑事(岡崎紗絵)

そして、元体育教師で昔ながらの刑事っぽい熱血漢の仲井戸。



当て書きなのか適役揃いでバランスも悪くありません。




また、このドラマは判事が警察捜査の穴を指摘し、逮捕状請求を認めなかったり、

判事に起訴させてもらえないから、検事は刑事に更に証拠や情報を集めさせたり、

刑事ドラマではあまり描かれない検事、判事の関わり具合も見どころです。




今回の評価は…7