話数をもたせるためなのか、やたらと登場人物が多いですね、このドラマ。
あと通勤通学時間の電車なのに、主要なオジさんが杉本哲太だけって…通勤の人もっといるだろう…って、オジさんの私めは思ってしまいました(笑)
TBS 金曜22時
「ペンディングトレイン~8時23分 明日君と~」第1話
主演…山田裕貴
脚本…金子ありさ
演出…田中健太
まず褒めておきたいのはCGに頼りすぎずに富士の裾野で撮影したらしいスケールの大きい荒廃した実景が、迫力ある映像で、遭難した人々の絶望感を視聴者にも感じさせてくれました。
8時23分発のつくばエキスプレスが地震か何かで脱線、2両は時空をこえて消えてしまい、その1両は荒廃した未来にやってきてしまったらしい…という話。
その1両に乗り合わせた乗客たちは、自分たちに起きた理解不能の状況をなかなか受け止められません。
自分だったらどうするか考えましたが、主要キャストにはなれないその他大勢の中の1人だろうなと思いながら見てました。
人間ってそういう時にどうなるのか想像しがたい状況ですが、ドラマだからとはいえ、え〜そんなことする?とか、みんな怖くないのか?とか、よく落ち着いていられるな、とか気になるとあれもこれも気になりました。
極限の状況になると人間は浅ましい本性がむき出しになり、それを見させられるドラマであることは間違いないわけで、なかなかしんどくはありそうです。
大人たちをののしる高校生(日向亘)や、家に帰らなくていいんだ、自由になったと結婚指輪を外して喜ぶおじさん(杉本哲太)などは印象的でした。
刑期を終えて出所した弟がいて、助けてやらないといけない直哉(山田裕貴)、
自分のミスで消防士の先輩に重傷を負わせてしまった優斗(赤楚衛二)、
学校に消防訓練で来た優斗に励まされ、救われて以来、慕っている紗枝(上白石萌歌)
メイン3人の背景も端的に説明されました。アウトローの直哉と正義感強い優斗はこれからも対立しそうです。
山田裕貴と赤楚衛二には旬の役者ならではのオーラがありますね。
今回の評価は…7