仲間由紀恵演じるサイコパス悪女の怖さ…「大奥」第14話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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仲間由紀恵のどよ〜んとした目って怖いですよね。感情のこもってない虚無感漂う目は深い深い心の闇を感じさせ、




次々と人を殺し排除していく治済の演技は、サイコパスともいえる悪女ぶりで、今回は圧倒的な存在感でした。




NHK  火曜22時

「大奥Season2」第14話


脚本…森下佳子

演出…川野秀昭




回を重ねるにしたがい、そのおぞましい本性があらわになってきた治済。

息子の家斉(中村蒼)には正室、茂姫(蓮佛美沙子)以外にも、側室にどんどん子を産ませ、5年間で11人に。実際、史実でも家斉は50数人もの子を作ったようです。




家斉より常に上の立場にいようとする治済は将軍を譲って隠居したら名乗る「大御所」の称号を老中の松平定信(安達祐実)に要求しますが、




定信は正論を言ってはねのけます。

すると、治済は家斉を通じて定信を老中職解任にし、今まで家治親子に毒を盛らせたり、源内(鈴木杏)に梅毒をうつるようさせた武女(佐藤江梨子)に定信を殺すように命じます。




もう殺生はたくさんですと武女が断ると、武女を殺してしまうのです。

怖〜〜!




更に治済の恐ろしいのは、人が嘆き悲しむさまを見るのが快感というサイコパス的なサディスティック志向で、




自分の孫たちを殺してしまうんです。

孫の1人を踏んづけているシーンは、ホントにゾッとしましたね。




「美しい隣人」あたりから、こういう悪女っぽい役も演じるようになってきた仲間由紀恵ですが、もはや堂々たる悪女ぶりでその風格たるや…って感じです。



しかし、治済はなぜこんな人格になってしまったんでしょうか。男なんか!と家斉にキレるところも迫力ありましたが、何か恨みがあるんでしょうね。




前半では幸せそうだった蓮佛美沙子や側室役の佐津川愛美がボロボロにされるのは痛々しいばかりでした。




母親の言いなりの家斉も何とか人痘接種を再開させようとするようで、母子対決が楽しみです。




今回の評価は…8