たまたまでしょうが、同じ日に放送された「君が心をくれたから」でも太陽が雨にプロポーズをしましたが、こちらも今回、一馬(濱田岳)が瞳(奈緒)に、雅彦(木梨憲武)も見ている前でプロポーズしました。
あちらはいろいろ引っ掛かることがあり、感動できませんでしたが、こちらは奈緒の泣き顔と、「許します!」と結婚を認める雅彦を演じる木梨憲武の間の良さで素直にグッと来ました。
フジテレビ 月曜22時
「春になったら」第7話
主演…奈緒、木梨憲武
脚本…福田靖
演出…松本佳奈
雅彦の病状は悪化してきて、食も細くなり手足にもしびれが出て、箸をうまく持てなくなったりしてきました。
朝食という何度も繰り返されてきた日常のルーティンの中でそれを描くと、痛々しさと死が迫る怖さがひしひしと伝わります。
まだ身体が元気なうちに瞳と思い出を作っておきたいと、雅彦は瞳に一緒にキャンプに行こうと誘います。
親子水入らずの旅、キャンプの夜、焚き火を囲みながら、雅彦はふと死ぬのが怖いと本音を漏らします。
楽しい時間を過ごせば過ごすほど、それが限りあることの虚しさやつらさが、高まってしまうという皮肉を感じるシーンでした。
一馬は塾講師をしながら芸人も両立させることにしたらしく、瞳と雅彦をライブに誘います。
復帰単独ライブは客が瞳と雅彦と、龍之介(石塚陸翔)だけで、カズマルくんの新ネタが始まります。
それは瞳のことをネタにしていて…そのあとにお決まりの「好きだよ」をつける連続。
相変わらず面白さはないけど、一馬の瞳への愛情は伝わるネタの連続でした。
瞳の目にはどんどん涙がこみあげます。
続けては雅彦もネタにして、「好きです」と雅彦にも伝えました。
そして、ネタの最後に今度は自分からプロポーズさせてくださいと言い、
「瞳ちゃん、僕は一生瞳ちゃんを笑わせ続けます。僕と結婚してください」
その流れで瞳は雅彦に結婚を認めてくださいと一馬と一緒にお願いします。
「え~、認めます!」
「その代わり、食えるようになれよ。お笑い1本でやるのもいい。塾の講師でお金を稼ぐのも良い。だけど瞳と龍之介を路頭に迷わせることだけはするな!…認めます!」
二度目の「認めます!」が何とも良かったです。
抱きあって喜ぶ瞳と一馬に、龍之介が「おじいちゃんも来る?」
龍之介くん、グッジョブ!
4人で喜ぶ姿にグッと来ました。
今回の評価は…8