このドラマ、清家(櫻井翔)を友人で秘書の鈴木(玉山鉄二)が操っているのでは?という展開で進んでいくのかと思いきや、早くも第2話でひねりを加えてきました。
やはり一筋縄ではいかない感じのドラマになりそうですね。
TBS 金曜22時
「笑うマトリョーシカ」第2話
主演…水川あさみ
脚本…神田優
演出…岩田和行
このドラマで面白いのは主人公の道上(水川あさみ)は新聞記者だけに、清家が書いたとされる自伝的な小説「悲願」や、大学時代に清家が書いたヒットラーと側近ハヌッセンに関する論文から、いろいろと推理しようとするところ。
文章に長けているだけに文体で、清家本人が書いたのか、鈴木が加筆しているのかを読み分けていくあたり面白かったですね。
特に「悲願」の中で大学時代の恋人との話は清家が書いたに違いないと指摘します。
その恋人、美和子(田辺桃子)が今回登場し、俄然また先が読めなくなりました。
清家を可愛がってくれた地元愛媛の武智議員(小木茂光)も自動車事故で亡くなり、そのおかげで清家は補選で議員になれたのですが、
鈴木も車にひかれて重傷を負います。
誰かが鈴木を殺そうとしたようです。
しかも、ハヌッセンが暗殺されたのと鈴木は同じ年齢でした。
ゾッとする鈴木。
「悲願」をもとに再現ドラマのように、道上がイメージしたものが映像になりますが、
そこに出てくる清家目線の美和子と、鈴木が回想する美和子は違います。
田辺桃子のしたたかそうな表情が、ちょっと怖かったですね。
大学時代の途中から美和子が清家に影響を与えだしたようです。
料理屋「春吉」の主で清家の旧友の佐々木(渡辺大)がコソコソ電話をしていた相手は今の美和子なんでしょうか?
謎の女と公式サイトの人物相関図にはなってる高岡早紀がその役なんですかね?
こうなると清家は鈴木と美和子をどう考え、どう関係し、本心は?と更に謎めいてきました。
そちらが面白いので、道上の夫(和田正人)や息子とのエピソードは、割とどうでもよく見えてしまうのが難点です。
第2話の評価は…7