初回の枠拡大ってやめませんか?「ブラックペアン2」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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夏ドラマの期待度ランキングの記事でも書きましたが、私めはこのドラマの前作を評価していません。




…なので、なんで続編をやるんだろう?と不思議でならないんです。




海堂尊の原作では「バブル3部作」として「ブラックペアン1988」「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」があり、前作は「ブラックペアン」、この続編は残り2作をドラマ化ってことのようです。




30年以上前に書かれた原作を今やるってこともなかなか難しいものがあるのに…と私めの懸念点でもありました。





TBS  日曜21時

「ブラックペアン2」第1話


主演…二宮和也

脚本…槌谷健

演出…西浦正記



このドラマに限ったことではありませんが、もうリアルタイムでドラマの初回を見ている人は録画や配信より少ないんですから、初回を枠拡大でってやめてもらえませんかね。




なまじ、尺が長いからか、大抵はテンポが悪かったり、無駄な要素盛り込んだり、予算のムダづかいしていたり、説明過多でなかなか本筋が始まらなかったり…で、




これは枠拡大しなきゃだよな~と思える作品は少ないんです。




このドラマの初回もまさにそんな感じで、なかなか主人公は出てこないし、出てきても自分の腕をやたらとひけらかしてもったいをつけるばかりで、





主人公のオペシーンは1時間以上見てやっと出てくるって感じでした。




そもそもいくら天才外科医だからといってカジノで賭けして勝たなきゃ見てあげないとか、法外な費用じゃなきゃ執刀しないって「バブル3部作」だからこその時代背景もあるわけで、





現代の話としてやっているとそんな医師許されないだろうという違和感はかなりありましたね。




前作の渡海もそうでしたし、この続編の主人公天城もそうですが、二宮和也をもってしてもどうにも共感しにくいキャラなんですね。




初回のエピソードでは辛うじて1号店の権利書は戻すという人情味をもたせてはいましたが…。





韓国ドラマファンを取り込みたいからか、わざわざ初回のエピソードの患者をチェ・ジウにしたのも作為を感じて、ちょっと抵抗感がありました。




世良(竹内涼真)、花房(葵わかな)、高階(小泉孝太郎)、佐伯(内村聖陽)、黒崎(橋本さとし)、猫田(趣里)と前作と同じメンバーが勢揃いしているんですが、




何しろ前作が6年前なので、それぞれどんな人だったっけ?とおぼろげに思い出す感じで、途中から「まあ、いいや。これはこれで見ようっと」って感じになりました。




不安点ばかりを並べて恐縮ですが、今回の演出チーフは、5年前までフジテレビの子会社にいた西浦正記。長らくフジテレビで演出してきた人でTBSのドラマはこれが初。局が違うと勝手も違うでしょうから当初はやりづらいんだろうなと邪推します。




気心知れた技美術スタッフがいる環境で手術シーンを撮るのと、初めましてではやはり違うでしょうから…。




この先、不安点を解消し、見ごたえある作品になっていくことを願うばかりです。





第1話の評価は…6