夏ドラマアカデミー賞、続いては最優秀主演女優賞です。
今クール、6人の主演女優がいましたが、その中で4人をノミネートしました。
河合優実
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
「不適切にもほどがある」で注目を浴びブレークしましたが、その前に主演していたのがこちらの作品です。
まだ粗削りな部分もありましたが、若いのに肝のすわった逞しさがあり、大器ぶりを十分発揮しました。
ドラマの中で主人公が成長していくように河合優実自身もどんどん演技力が進化していくのが分かり、彼女の女優人生で非常に大きなエポックになった作品であることは間違いありません。
松本若菜
「西園寺さんは家事をしない」
喜ばしい主演女優さんの誕生を祝したいですね。この人の積み重ねてきたキャリアが良い形で結実した作品でした。
美人なのに嫌みがなくて、むしろ同性に好かれるタイプの女優さんはなかなかいそうで少ないのですが、
この人は目をひんむいてオーバーアクションのコミカル演技も平気でやってのける大胆さがお見事です。
今後も楽しみです。
桜田ひより
「あの子の子ども」
「明日、ママがいない」で芦田愛菜や鈴木梨央らと共演したのがもう10年前になるんですね。12月で22歳になるようですが、妊娠してしまう高校生役をみずみずしく演じましたね。
妊娠がわかってから中絶するか否かで揺れ産む決意をするに至る心の揺れを、説得力のある演技で演じきりました。
普通の子を等身大のまま演じるのは実は難しいことですが、それをクリアした技量は並大抵ではありません。
小池栄子
「新宿野戦病院」
オリジナル脚本ですから、宮藤官九郎がかなり小池栄子をあてこんで、キャラクター作りをしたふしのある役でしたね。
ですから、他の主演女優には演じようが無いのでは?と思わされたほどでした。
怪しい岡山弁と英語まじりで快活に話す豪快な女医をクセが強すぎて、ちょっと引いた人もいそうでしたが、私めは楽しませてもらいました。
以上4人の中で最優秀主演女優賞に選んだのは…悩みましたが…
桜田ひより
「あの子の子ども」
他の3人は作られたキャラクターでしたが、最も演じるのが難しかったのはどの役か考えた末に、等身大の高校生をとことんリアルに演じたこの人にしました。
男女を問わず近年は名子役だった人が順調にキャリアを積み、将来名優になるべく主演をしています。
この人もその仲間入りすることでしょう。遠からず朝ドラ女優になるかもしれませんね。楽しみです。