毎回こんな終わり方になるのかな?「モンスター」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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趣里っていつの間にかスゴい女優になりましたね。朝ドラ主演の経験は大きかったとは思いますが…。




このドラマはオリジナル脚本だけに趣里にあてこんで書かれ、その凄みを存分に楽しめる作品になっています。




フジテレビ  月曜22時

「モンスター」第1話


主演…趣里

脚本…橋部敦子

演出…三宅喜重




橋部敦子と三宅喜重と言えば草なぎ剛主演の「僕」3部作を思い出しますね。

主人公をひねりのきいたキャラに仕立てるのが巧みな脚本家です。




最近書いた「モコミ」や「6秒間の軌跡」でもそれはお分かりいただけるかと思います。そんな橋部敦子が書く弁護士ですから変わり者であるのは至極当然なんですが、ヒロインの神波(趣里)はなかなか一筋縄ではいかない弁護士でした。




高3で司法試験に一発合格し、弁護士の資格は取ったのに弁護士にはならず10年経ってやっと弁護士になったらしいのですが、その間何をやっていたかはまだ謎です。




新人ながら先輩の杉浦(ジェシー)が難しいから断わろうとした自殺教唆の案件に手をあげ、杉浦と一緒に担当することになります。




川野(藤吉夏鈴)という女性が道に飛び出し轢かれた事件で、その彼氏の塩屋(萩原利久)が直前に「死ぬ」というメッセージを送ったため逮捕されていて、その弁護という案件。




どうにも不利な感じですが、型破りな神波は職場の上司や川野の母親にズカズカ会いに行ったり、川野の職場に清掃係として潜り込んだりと、行動力が半端ありません。




おまけにコンビニ店員のハッカー(中川翼)にハッキングさせたり、ネット上で情報操作させたりもしています。





裁判に勝てばいいというのがポリシーの神波は、川野の上司が部下にサービス残業をやらせるわ、パワハラセクハラをしまくるわ、酷いヤツだというのをかぎつけ、川野の裏アカを見つけだして、ハラスメントを苦に自殺したように持っていき塩屋の無罪を勝ち取ります。




かつ被害にあった社員やその家族らの原告代理人ともなり損害賠償の訴訟をおこし。そちらも勝つのです。




こういう痛快なドラマなのか?と思いきや、もうひとひねりあって、川野が通っていたカウンセラーの梅本(美波)が自殺を仕向ける言葉を電話で言ったからというオチでした。




梅本も川野と同じような目にあった経験があって、カウンセラーになったのに、なぜ川野にそんなことをしたのかは謎のまま終わりました。




証拠が無いので神波も法廷で戦っても無駄と諦めたようです。




モンスター的な真犯人がいるというこういうモヤっとしたラストに今後もなるんでしょうか?




趣里は淡々としながら、時に鋭さを垣間見せたり、梅本に「人殺し!」と凄んだり、幅のある演技を見せてくれました。





初回では神波のキャラが突出しすぎたきらいもあるくらいです。

次回以降、どうなるか気になります。




第1話の評価は…8