選挙でスタート早々に休止になったり、日本シリーズで放送時間がズレたり、何だかドラマ自体が試練を受けている感じですが、第2話も中身は濃かったですね。
過去パートの複雑な恋模様がより明確になりましたし、台風に襲われた端島の人々の様子もハラハラドキドキの連続でした。
TBS 日曜21時
「海に眠るダイヤモンド」第2話
主演…神木隆之介
脚本…野木亜紀子
演出…福田亮介
ドラマチックにいろんなことが起きる過去パートに比べて、現代パートは今のところ、過去にさかのぼるきっかけのような扱いでしかないですね。
毎回こんなバランスなんですかね。
いづみ(宮本信子)は過去パートの誰なのか?鉄平とそっくりな玲央(神木隆之介)はどんな関係なのか?
その謎を引っ張り続けるようです。
さて、過去パートですが、今回は百合子(土屋太鳳)がフィーチャーされ、その家族のありようが描かれ、なぜ百合子が賢将(清水尋也)とフリーなペアというややこしい関係にいるのかも明かされました。
端的に整理すると、百合子は賢将を好きだけど、ホントに賢将が好きなのは朝子(杉咲花)で、その朝子が好きなのは鉄平で、鉄平はそれに気づいていない。
むしろ鉄平は百合子を好きなのに賢将と交際しているので諦め気味で、島にやってきたリナ(池田エライザ)が気になり始める。
しかし、今回台風が島を襲い、危険な中でリナは鉄平の兄、進平(斎藤工)に救われ、思いを寄せるようになりそうな気配。
その進平は波にさらわれ行方不明になった妻栄子(佐藤めぐみ)を死んでないと信じ待ち続けている。
百合子→賢将→朝子→鉄平→リナ→進平と片思いのオンパレード状態になりそうです。
百合子はわざとかき乱そうとするような感じがありますが、それは原爆で姉を亡くし、母親(山本未来)はそれもあってかキリスト教にどっぷりはまり、心も病んでいるようで、そんな状況が百合子の心も荒ませているようです。
かつての陽性でまっすぐな演技とは違う土屋太鳳のとげとげしく陰のある演技が新鮮でもあります。
神木隆之介にしろ杉咲花にしろ清水尋也にしろ実力者揃いなので、それぞれの細やかな感情表現も見ごたえがあります。
この複雑な恋模様はどう展開していくんでしょうか?
端島という人工的な島が自然の猛威にさらされ、何とかそれを切り抜けることで、映画館主の大森(片桐はいり)が必死で守った「宮本武蔵」の映画をみんなで観る喜びがひとしおというのが良かったですね。
第2話の評価は…8