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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回もひねりのきいたリーガルドラマになってましたね。




今どき整形で元が誰か分からないなんてあるのかな?とひっかかりはしましたが…




フジテレビ  月曜22時

「モンスター」第2話


主演…趣里

脚本…橋部敦子

演出…三宅喜重



今回はアイドルの歌詞盗作疑惑が案件。

シホ(なえなの)というアイドルが書いた新曲の歌詞が盗作だと、シホが以前いた事務所の社長で音楽プロデューサーの黒川(山中聡)が訴えたのです。




シホが書いた歌詞だという証拠もなく、折悪しくコンビニで店員にキレてるシホの動画も拡散され、明らかに不利な状況に。




シホ自身もパクリを認めていて、今の事務所の社長はAIが書いた歌詞だとか逃れる術は無いかと神波に泣きついてきます。




神波はシホの過去を調べ、卒業文集にそっくりな詩を書いていたことがわかります。



要は黒川がそれをパクったんですね。

しかし、シホには弱みがあって、その卒業文集が公開されると、自分が整形してシホになったのがバレてしまうんです。




可愛くないために虐められていたその頃の思いが詰まった歌詞なんですが、




顔を変えて人からの扱いも変わった今の自分も守りたいというのがシホの本音で、




顔と歌詞のどちらを選ぶか神波に聞かれたら、迷うことなく顔と答えます。




法廷で神波は卒業文集を証拠に使わずに、シホが歌詞の中で描いている故郷の風景を写真におさめ、そのリンクぶりを説明。決め手は今はもうない風見鶏について書かれているのでその歌詞が書かれたのはかなり前だと証明されます。




拡散された動画も、昔の自分のように可愛くないから店員に侮辱されていたのを見かねてキレたことをその女性が法廷で証言してくれました。




初回のようにモヤっとした終わり方ではなく、シホが守りたいものをどちらも守るという読後感の良い決着でした。




しかし、ラストに神波がアイドルの衣装を着てダンスを完コピする動画が出てきて、そのインパクトが今回の最大の衝撃でした(笑)




第2話の評価は…7










今回もほのぼのとしたイイ話でしたね。こういうちょっと洒落た人情話は私めの好みです。




フジテレビ  月曜21時

「嘘解きレトリック」第3話


主演…鈴鹿央士、松本穂香

脚本…武石栞

演出…西谷弘




お金に困っているあまり、事務所にあるガラクタを古道具屋に売りに行くことにした左右馬(鈴鹿央士)と鹿乃子(松本穂香)。




ここは鹿乃子が嘘を見破る特殊能力を活かして、安く買い叩かれないようにするというシーンでしたが、巧みに今回のクライマックスの前フリにもなっていました。




今回は左右馬の親友の端崎(味方良介)が自分が腹痛を起こした時に助けてくれた半襟が松葉牡丹柄の女性にお礼を言いたいからと頼みに来ます。





新聞記事の写真に映りこんでいる料亭の仲居がその女性ではないかと、左右馬に聞くのですが、左右馬は違うと否定します。




鹿乃子は左右馬が嘘をついているのがわかり、なぜ嘘をつくのか不思議に思います。




ならばと鹿乃子は自ら確かめに行くのですが、実は古道具屋が財布を盗まれたという話をしていたその犯人が、その料亭の仲居だとわかります。




左右馬は鹿乃子が動くのを見越して嘘をつき、古道具屋の主にも伝わるように仕向けたのでした。




鹿乃子の能力を巧みに利用する左右馬の賢さ、フレキシブルさが面白い回でした。



前回また出てほしいと書いた富豪の令嬢の千代(片山友希)がまた登場しましたね。左右馬を好きになったようです。



鹿乃子も、今までマイナスにしかとらえてなかった嘘がわかる能力を、受け入れ寄り添ってくれる左右馬を好きになり始めているようで、





鹿乃子の「月がきれいですね」という言葉にそれをにじませているのも、洒落ているなと感心しました。




第3話の評価は…7










何でしょう、全体的にふわ~っとしてますね。



何となく見られるんですが、このドラマを見続けたい!と思えるほどの強い訴求力が無いんですよ。




テレビ朝日  日曜22時

「マイダイアリー」第1話


主演…清原果耶

脚本…兵藤るり

演出…穐山茉由



脚本の兵藤るりはまだデビューして4年めの脚本家さんです。

1人で全話を書くようですが、全体構成はちゃんと組み立てられているんですかね?



「優しさが苦しい」とわかるようなわからないような理由で彼氏にふられた優季(清原果耶)は大学に海外から編入してきた広海(佐野勇斗)と出会い、



ギフテッドで人とはあまりうまくいってなさそうな広海を受け入れ親しくなっていきます。




清原果耶と佐野勇斗の持つ透明感が、作品のムードを作り出しています。

ことさら事件など起きずに、思い出を紡いでいく…こういうドラマがあってもいいなと思います。




ただ、それがずっと続いたらどうなんでしょう?薄味の料理に醤油をかけたくなるみたいに刺激が欲しくなるかもしれません。




第1話の評価は…7