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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回の依頼人は知れば知るほどヤバい人でしたね。



いくら大好きなドラマのためとはいえ、そこまでするかな?と疑問でした。




フジテレビ  月曜22時

「モンスター」第7話(11月25日放送)


主演…趣里

脚本…橋部敦子

演出…木内健人




このドラマを見ているとあまりに杉浦(ジェシー)がダメ弁護士にしか見えないので、たまには花を持たそうということなのか、7話は杉浦が担当し、神波(趣里)は口出しするくらいになりました。




まあ、それでも神波が見透かした通りで、依頼人の訴えは取り下げられても、意図した通りには皮肉にもなり、やはり神波はスゴいねってオチでした。

やはり杉浦は引き立て役にすぎませんでした。




人気を博した恋愛ドラマで撮影に使われた公園がファンから聖地扱いになり、近隣の住民から何とかならないかと相談されます。




引っ越せばいいんじゃないですか?と神波はつれなく言うのですが、聖地で番組プロデューサーがトークするイベントが催されることになり、




主演男優も来るのでは?という噂も流され、当日は大盛況になってしまいます。




その主演男優がひいきにしたので有名になり行列店になった和菓子屋もコラボした菓子を売り出し、そこの店員の里佳子

(堀未央奈)が、イベント中に転倒し、機材で感電、入院してしまいます。





その里佳子はテレビ局と、市役所と和菓子屋の三者を相手に1億の損害賠償を求めると言い出します。




法外な要求に驚きますが里佳子は至って本気、三者はそれぞれ罪をなすりあって責任逃れをしようとします。




やがてわかってきたのはイベントをしき

るテレビ局の事業部員(須田邦裕)は番組プロデューサー(林泰文)の言いなりで、パワハラまがいの圧力をかけられていて、かなり精神的にやられています。




人口が少ないので市役所の観光課は人口を増やしたい一心でこちらもテレビ局の言いなりです。




今回、気になったのはかなりのパワハラをやってたプロデューサーが、上司から

続編はサスペンスにしろとか、コラボ商品やイベントで稼げとか言われ、イヤになり退社してしまったことで、




会って話を聞くとまともに殊勝なことを言っていて、イイ人なのか、イヤなヤツなのか、イマイチよくわからなかったことです。




ま~でも、今のドラマ界が置かれている状況への脚本の皮肉は感じました。




里佳子は実はそのドラマにのめり込んだ熱烈なファンで、仕事をやめ聖地の和菓子屋に勤めるようになったようで、




夜はスナックで働き、そこに来た例のプロデューサーが続編のことを話してるのを聞き、何とか続編を阻止しなければと思ったようです。




命を落とす危険性まであるのに、そこには狂気を感じましたが、変な形で続編をやるくらいならという気持ちはわからないではないです。





その恋愛ドラマは特別何が起きるわけではないところが良かったドラマというところがポイントだったように思います。




それより今回一番驚いたのは、趣里の歌のうまさでした(笑)




7話の評価は…7






今回はもめ事が起きても誰も嘘をついてなかったというちょっと異色ながら、このドラマらしい内容の回でした。




フジテレビ  月曜21時

「嘘解きレトリック」第8話


主演…鈴鹿央士、松本穂香

脚本…武石栞

演出…西谷弘




まずは端崎(味方良介)が駅でスリにあい、電車代が盗られ、娘の出産に立ち会えないと困っている女性(有森也実)に、電車代を貸してあげたエピソード。




その話を聞いた鹿乃子(松本穂香)も左右馬(鈴鹿央士)もそれは寸借詐欺だと指摘しますが、端崎はホントだったと信じたいと譲りません。




鹿乃子は嘘を見抜けてしまうので、人に嘘をつかれ傷つくことはないので想像するしかないのですが、左右馬は嘘が分からない人間は君が思っているより強いから…と答えます。





そうですね。信じたら嘘をつかれ傷つくことが重なって、人は強くなっていく部分はありますね。




さて、メインのエピソードはくら田の亭主(大倉孝二)が八百六の六平(今野浩喜)から弁当を注文され、作った数が違うで大喧嘩に。




十三頼んだのに、二十三も作られてしまったのです。代金を払え!払わない!で朝からもめていて、くら田の女房(磯山さやか)から喧嘩の仲裁を左右馬は頼まれます。




しかし、六平に聞いても、くら田の夫婦に聞いても誰もウソをついていません。

六平は確かに十三頼むと書いたのに、残された注文のメモ紙には確かに「廿三」と書かれているのです。




くら田の亭主は機嫌を損ね、今日は店は休みとゴネてしまいます。




鹿乃子は自分がウソを見抜けなくなったのでは?と不安にかられますが、そこはだ大丈夫でした。




端崎から金を借りた女性を探しに駅で張り込む中で、ホントの寸借詐欺に声をかけられ、その若い女性(唐田えりか←気づきませんでした)が親孝行のため詐欺をしているのを見抜きました。




くら田の方は、左右馬があれこれ考えて、万年筆のインキがメモを二つ折にした時に写って廿になったと判明します。




誰もウソはついてなかったんですね。

それなのに疑ってしまった自分を恥じていました。




もうタロくんを泣かさないでほしいですね。心配したり落ち込むタロくんが健気でした。



端崎が金を貸した女性も詐欺ではなく、ちゃんと金を返してくれました。




このドラマらしくほのぼのとした終わり方でした。

お弁当美味しそうでしたね。




8話の評価は…8








今回のサブタイトルは「一島一家」

端島の人々は大半が炭鉱の仕事に関わっているので、皆家族のようなものだと言うのですが、それは理想でしかなくて…





TBS  日曜21時

「海に眠るダイヤモンド」第5話(11月24日放送)


主演…神木隆之介

脚本…野木亜紀子

演出…林啓史




今回は炭鉱長(沢村一樹)の息子で父親のもとで働いている賢将(清水尋也)がフィーチャーされました。




戦後、復興し経済が活発になるにしたがい、労使による労働争議が日本中で頻発します。




企業側はロックアウト、労組側はストラを行い、相手の要求をのむかのまないかでいがみ合いをしたのです。




狭い端島の中でもそれは起きていて、会社側の職員である鉄平(神木隆之介)は、




炭鉱員の父・一平(國村隼)や兄・進平(斎藤工)と対立する立場にならざるをえません。




それでもまだ父や兄が働いているので鉄平は炭鉱員たちからも仕事を離れれば、親しく接してもらえますが、




炭鉱長の息子であるために賢将への当たりは強く、嫌がらせをされ、つい喧嘩沙汰になったりもします。

清水尋也がナイーブな演技で好演していました。




母親が閉鎖的な島がイヤで出て行ってしまった賢将は、幼い頃から鉄平の家に入り浸り、鉄平と同じくらいに可愛がられました。




なので、一平は今でも気さくに話しかけてくれるのでした。

「一家一島」の精神はなくなったわけではないのです。




賢将に嫌がらせをした小鉄(若林時英)は実は博多のヤクザで、逃げてきたリナ(池田エライザ)を始末するべく送り込まれていました。




小鉄を演じる若林時英は前作の「オクトー」のゲスト出演の時に注目した人で、危ない目つきが印象的で、今回もリナに迫る時の不気味さはインパクトがありました。




あわやというところで進平が小鉄をリナが隠し持っていたピストルで撃ち殺します。

罪を共有し、進平とリナはキスをし、皮肉にも愛を確かめあいました。




初回にリナが抱いていた赤ちゃんは進平との子だったんでしょうか?





ずっと謎として引っ張ってきたいづみ(宮本信子)は過去パートの誰なのかは、いづみは出水という旧姓で名は朝子だと分かりました。



そして玲央(神木隆之介 二役)はDNA鑑定で血のつながりはない、つまり孫ではないこともわかりました。




では、玲央は誰の孫なんでしょうか?

現代パートはそれくらいしか興味がありません。




5話の評価は…7