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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

いや~、もう鷹野(菜々緒)の一挙手一投足、いちいち笑えて、コメディでは間違いなく今年最強のヒロインですね。

今からシリーズ化を熱望します!




テレビ朝日  金曜23時15分

「無能の鷹」第6話


主演…菜々緒

脚本…根本ノンジ

演出…高橋由妃




鷹野はそろそろ2人で担当してもいいだろうと、大手菓子メーカーへの営業を、同期の鶸田(塩野瑛久)とやるように鳩山(井浦新)から言われます。




鶸田に「同期って何?」って聞く鷹野が、流石!鷹野で、全くそんなことにも頓着が無いんですね。




プレゼン資料作りに必死な鶸田の横で、何もせずにその会社のスナック菓子を食べている鷹野。スナックを投げて鶸田の口に見事に入れるのが何とも言えず、





私めの頭の中には無責任シリーズで植木等が歌った「♪コツコツやるヤツはご苦労さん!」という歌詞が浮かびました。





何かやらかすだろうなと思ったら案の定、鷹野が道案内をしたら、プレゼンの日に取引先へは行かず、東武ワールドスクエアに行ってしまいます。




大失点のリモートによるプレゼンになるんですが、リモートの背後がピラミッドなので海外からと勘違いされ、奇跡的にまた商談成立します。




何もしなくてもうまくいってしまう鷹野の無欲な凄みが今回も炸裂しました。





他にも鷹野の同期で如才ない人事部の烏森(永田崇人)やコロナ禍以来全く出社してない燕谷(今井隆文)らもフィーチャーされましたが、やはりついつい鷹野に魅了されますね。




まあ、それでいいと思います。

第6話の評価は…7



今回はこれまで謎めいていた部分がかなり明らかになり、この先終盤に向けてのあおりとなる終わり方をしました。




TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第6話


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…坪井敏雄




ライオン(佐藤大空)ともうちょっとで会えるというところで、愛生(尾野真千子)は警察に捕まってしまいました。





警察はなぜあのタイミングで愛生が現れるとわかったんですかね。

誰か密告者でもいたんでしょうか?





取り調べを受ける愛生は、息子を殺したとウソの供述をしました。

夫の祥吾(向井理)にはせめてライオン=愁人は死んだと思い込ませたいようです。





今回で祥吾は妻子にDVをはたらいていたことが、愛生に協力してきたXこと柚留木(岡山天音)の口から語られました。




柚留木がなぜ愛生に協力するようになったかはまだわかりません。

柚留木にも何か過去があるんでしょうね。




その柚留木から洸人(柳楽優弥)が愁人のことを警察に知らせないよう監視させられていたのが洸人の職場の後輩の牧村(齋藤飛鳥)です。




牧村は元保育士で、園児にDVを受けている子がいるのに気付きながら放置したら、その子が亡くなるという苦い過去があることも今回わかりました。




柚留木がなぜ牧村を巻き込んだのかはまだ分かりませんが…。




母親とせっかく会えたのに、連れ去られてしまった愁人はまた落ち込んでしまいますが、洸人や美路人(坂東龍汰)がフォローしてあげて、




愛生とまた会える日まで、笑って暮らして待つことを約束しました。




この叔父、甥の微笑ましい絆があるので、サスペンス色が高まっても、このドラマらしさを保てています。




祥吾は愛生が隠していた母親からの手紙を家で見つけ出しました。

祥吾は洸人たちに接近してきそうです。




祥吾を演じる向井理の目付きが暗く鈍い光を放っていて不気味です。




工藤(桜井ユキ)は最終的には何を暴こうとしているのかも気になりますね。




今後の展開が予想つかず楽しみです。ハッピーエンドになることを信じて見続けます。




第6話の評価は…7





奇しくもこのドラマの放送から 3日後に、パワハラ問題で失職した例の知事さんが、また選挙で当選し返り咲きました。



ハラスメントって難しいと昨今つくづく感じています。

今回のこのドラマでもいろいろ考えさせられました。




テレビ朝日  木曜21時

「ザ・トラベルナース」第5話


主演…岡田将生、中井貴一

脚本…香坂隆史

演出…山田勇人




病院改革をすすめる薬師丸院長(山崎育三郎)は医師や看護師にハラスメント講習を受けさせます。




ハラスメントをしてしまったと自覚のある人は挙手してと講師に言われ、歩(岡田将生)はあげますが、静(中井貴一)は挙げません。



盗み見た歩はびっくりしますが、講師は手を挙げなかった人の方がハラスメントをしている可能性が高いって言ってました(笑)




静と歩はハラスメントっていうより口喧嘩ですが、深刻なのは指導係の吉子(安達祐実)と新人ナースの柚子(森田望智)の関係。




まだまだ未熟な柚子に対して、かなり厳しめに吉子はあたります。

ナースとしてのスキルを上げるためには厳しめの指導もやむなしというのが吉子の考えなんですね。




オジサンである私めはこの吉子の考えにはかなり同意です。実は私めがいるテレビ業界でもいいディレクターになってもらうためには厳しめに指導しないとスキルが上がらない部分はあるんです。




しかし、そうするとパワハラとされてしまいますからね。

吉子は柚子の将来のことを考えて厳しくしているんですから実は優しいんですよね。




吉子に言う静の言葉が納得の名言でした。

「吉子さんは優しい。それだけストレスを感じているということは真剣に考えている証拠。パワハラと言われようが怒ればいいんです。無関心よりマシです」


この言葉に私めは同意です。



いくらひどい仕打ちを受けたからとはいえ、患者に向かって余命のことを喧嘩腰で言うのは、ナースとしての職業モラルの欠如ですね。だから吉子のようにビンタはやりすぎですが…。




それで処分を受けるのは指導係の吉子の方で柚子はおとがめなしってのもどうなのかと思いました。




ま~ハラスメントか指導かは難しいところで、受け手がどう感じるかによるところが昨今の風潮ですね。




会社で部下に散々パワハラをしてきた五味(段田安則)のもとに唯一見舞いに来る社員が言っていたことがそれを示していましたね。




今回、やはり見ごたえあったのは旧友だった静が、死期迫る五味と交わす会話でしたね。




代々の医師の家の御曹司だったのに看護師になった静をいぶかしく思っていた五味でしたが、

「しず坊にはナースがピッタリじゃ」

「最高の褒めことばじゃ」




グッと来ましたね。

ささくれだっていた五味の心を穏やかにして死期を迎えさせてあげた静は、まさに「人を治す」ナースとしてのありようを成し遂げたんですからね。




第5話の評価は…8