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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

最終回にはゲストで中野英雄が出演し、連ドラオールドファンには「愛という名のもとに」のチョロが、唐沢寿明と鈴木保奈美が出ているドラマに出て、3人が揃った!とちょっと嬉しくなりました。




久しぶりに見た中野英雄はアクが抜けて、顔つきが逆に息子の仲野太賀に似てきていました。

しかし、大河主演するほどのいい息子を育てましたね。




テレビ朝日 木曜21時

「プライベートバンカー」最終回


主演…唐沢寿明

脚本…小峯裕之

演出…西浦正記




美琴(夏木マリ)がやってきた悪質な吸血スキームがリークされ、世間に広く知られてしまい、



メインバンクの南野常務(宇梶剛士)が美琴への融資の返済を求めてきます。

他の銀行も押しかけてきます。




窮地に陥った美琴のために、ホワイトナイトとして長男の努(安井順平)は旧友で外資系ファンドの鷹崎(中野英雄)を紹介し、手を差し伸べてもらいます。




しかし、怪しんだ庵野(唐沢寿明)は久美子(鈴木保奈美)や御子柴(上杉柊平)に調べさせ、南野と鷹崎が裏で通じていたことを暴きます。




意図的に窮地に陥らせたのは法に触れるので逆に南野を脅して事なきを得ます。




しかし、融資を返済するのに美琴を助けたのは夫の丈洋(橋爪功)で、更に丈洋は資産を使って若い経営者を育てる公益財団法人設立を決め、




美琴や子どもたちは資産を引き継げないようにします。




その財団法人の理事長になる丈洋をクーデターで美琴は解任し、自分がなろうとしますが、裏で画策されていて新理事長には庵野が就きました。




すべてを失った子どもたちや美琴に丈洋はここからリセットしようと言います。

裕福になってしまったことで醜い人間になってしまった…元はそうではなかったのに…という思いがそこにありました。




最後まで抗う美琴に丈洋が厳しめに言う「それで幸せだったか?」という言葉が印象的でした。



富裕になっても人はホントに幸せなのか?そんなこのドラマの裏テーマのようなものを突きつけてきました。




庵野と2人きりの後日のシーンで、美琴がナチュラルな髪型になっているのが印象的でした。

このドラマで改めて夏木マリの凄みを感じました。貴重な存在になってますね。




丈洋は天宮寺グループの新社長を久美子にしました。そのため久美子の団子屋もグループに入ります。



ラストのどんでん返しで、実は庵野は団子屋の常連の老人で実は大富豪の京極(五頭岳夫)のプライベートバンカーであり、




団子屋を守ってほしいというミッションは京極からでもあったことがわかり、団子屋ごと天宮寺グループを手に入れられますよとほくそ笑むのがスゴかったです。




鈴木保奈美は最終回までずっと微妙でしたが、庵野役の唐沢寿明が暗躍するしたたかさの妙で最終回まで見続けました。




最終回の評価は…8



このドラマって区議選出馬に向けて、地域住民へのアピールになるようなことを主人公の一平(香取慎吾)が国会議員秘書をしている親友真壁(安田顕)のアドバイスを受けてやっていくというのが基本的な構造でした。




しかし、終盤に向けて今回のラストで大きくグイっと方向転換されました。

あえて「選挙編突入」とサブタイトルに入れた意味がわかりました。




フジテレビ 木曜22時

「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」第9話


主演…香取慎吾

脚本…蛭田直美

演出…及川拓郎




一平は区長(堺正章)から一平が今住んでいる実家もそのエリアに入っている再開発計画で、反対派の説得をすることを頼まれます。




一平が今まで住民たちに良かれとやってきたことを評価してのものでした。




私めが住んでいる街も実は区役所移転に伴う再開発計画が進んでいるようで、より興味深く見ることができました。




賛成と反対に分かれる再開発って、確かに難しい問題ですよね。




商店街などがさびれていたり、このままでは活性化は困難というなら良いんですが、だからといってこれまでの住民のコミュニティが壊されてしまうのはデメリットではありますよね。




住民の憩いの場である銭湯を営む高田(市毛良枝)は、減りはしたがまだ来てくれている常連客たちのためにも店を残したいので再開発には反対していました。




その様子を見た一平は、再開発は見直すべきと考え、真壁に住民の説得はやめたいと告げます。




おまえがやらないなら誰かがやるぞと真壁が予言した通り、悪質な地上げ屋が高田湯に嫌がらせを始めました。




アンタがやらせてるのかと高田は一平を疑いました。

高田を救うべく一平は何とか自分が説得するから、嫌がらせをやめさせるように頼みます。




しかし、高田は常連客たちと再開発反対を他の住民たちへ訴え始めます。




ここで高田が地権者と勝手に話をすすめて住民たちの意見など聞こうとしない再開発に物申しました。




脚本が蛭田直美だけに政治家は自分たちの損得優先で国民のことなど考えちゃいないという痛烈なメッセージがあり、確かに!と頷けるセリフがかなりありました。




再開発はした方がよいけど、どう今あるコミュニティをそこに取り込むか、そこなんだろうなと思います。




正助(志尊淳)に重傷を負わせたことの責任も感じ高田湯は廃業してしまいましたが、一平は区長や黒岩議員(橋本じゅん)に再開発見直しを直談判。




聞く耳を持たない2人に対して、自分は無所属で区長選に出ると宣戦布告します。




堺正章の区長がいかにも俗物な感じが憎々しくて敵としては戦い甲斐がありますね。

かなり無謀ですが…。




この先も蛭田直美が書くなら楽しみです。

9話の評価は…7




このドラマの原作漫画は既に連載は終えていて単行本全5巻なんですが、今回のドラマでどのくらいのエピソードを消化してしまったんでしょうか?




オリジナルエピソードを増やしてもいいので、ぜひ続編をやってほしい!

切にそう希望したくなる最終回でした。




NHK  火曜22時

「東京サラダボウル」最終回


主演…奈緒

脚本…金沢知樹

演出…津田温子



有木野(松田龍平)は誰にも話せなかった最愛の人織田(中村蒼)とのことを、ようやく心許せるバディ、鴻田(奈緒)に包み隠さず話すことができました。




ずっと話したかった…と言う有木野の言葉が切なかったですね。

話せる人を有木野は心のどこかでずっと探していたんでしょうね。




国籍や性別も気にせずフランクに接する鴻田との出会いがいかに有木野にとって幸運であったかが改めて伝わりました。




そういう意味では、阿川(三上博史)がボランティア(絃瀬聡一)を捜査する鴻田とバディを組むことになったのも運命的でした。




あの時、罪をのがれるために織田を脅し、織田を死なせてしまった阿川はいつかその罪を償う機会が来る日を願っていたのかもしれません。




鴻田が織田の遺品から出てきた決定的証拠を見つけてきた時に、自分は死ぬ覚悟でボランティアを逮捕できるよう接近する決意が固まったようです。




奈緒と松田龍平、三上博史の好演で最終回も見ごたえがありました。




これまで触れてきませんでしたが、最後に逮捕されたボランティア役の絃瀬聡一は(同じ金沢知樹脚本の「クジャクのダンス、誰が見た?」では逆に刑事役を演じてます)




独特の雰囲気があり、今後注目すべき人がまた現れましたね。

ボランティアが語っていたように今後も日本にいる外国人を食いものにする悪人は後をたたないんでしょうね。




刑事としてのバディとなったら鴻田と有木野が、そんな悪と立ち向かう続編をぜひ見たいと思います。




最終回の評価は…8