今回はニュースで発見された遺体が行方不明中の母親愛生(尾野真千子)ではないかと伝えられるのを見て、落ち込むライオン(佐藤大空)を洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍汰)が懸命にフォローし元気づける姿が描かれました。
サスペンスに流れすぎず、バランスよくハートウォーミングなホームドラマの要素多めなままなのが良かったです。
TBS 金曜22時
「ライオンの隠れ家」第4話
主演…柳楽優弥
脚本…徳尾浩司、一戸慶乃
演出…青山貴洋
なかなか触れる機会がないので、今回あえて書いておきますが、近年、名脇役でんでんの演技の味わい深さが更に増してきてますね。
夏ドラマの「ひだまりが聴こえる」の太一の祖父役も良かったですが、このドラマの寅じいも良いですよね。
長年、洸人と美路人を見守り続け、陰に日に支えてきた感じがさりげなくにじみ出ていて、このドラマの温かみを増してくれています。
美路人がトイレを借りにきたら、もう異変に気付き、ライオンの母親が死んだかもと知り、兄弟がフォローしようとするのに惜しみ無く協力します。
寅じいは兄弟の親が死んだ時に、美路人がおかしくなったのも見てきているんです。それが語られることで、同じ悲しみを抱えることになるライオンへの兄弟の思いの強さをより明確にしていました。
ライオンの誕生日が最近だったらしいことがわかり、兄弟はかつて自分たちが家族に祝ってもらったやり方で誕生祝いをしてあげることにします。
ルーティン以外のことはなかなかできない美路人が、1人でちゃんとお祝いの花を買ってこれたのは感動的でしたね。
ライオンのために美路人が変化していくさまが見られるのは、このドラマの醍醐味の1つではありますね。
誕生日祝いに喜び、笑顔も見せたライオンでしたが、洸人が洸人たちの母親(坂井真紀)と大人になってから一緒に撮った写真を見つけたら、
それを見ながらライオンは泣き出しました。このシーンには胸をしめつけられましたね。
派手にワ~ワ~泣くのではなく、抑えたところからグイっと泣いていくのがとてもリアルで佐藤大空くんの演技に舌を巻きました。
洸人は、愛生の失踪の真実を探る楓(桜井ユキ)に協力し、東京で愛生と会った女性を見つけ出します。
洸人はライオンに愛生は生きてるかもしれないと伝えてあげました。
この時のライオンの喜びようも良かったですね。
苦しみから解放された感じで、ライオンのために尽くす洸人と美路人の頑張りようが感動的でした。
愛生と間違えられた遺体は誰のものなんでしょうか?
愛生はライオンを洸人たちに面倒見てもらいながら、自分はどうしようとしているんでしょうか?
不穏な謎はまだまだ彼らを取り巻いて
います。
第4話の評価は…8